生徒全員で作り上げる巨大壁画(写真は昨年度のもの。写真提供・高崎高校)

入場門で来場者の心つかむ

毎年1万人を超える来場者でにぎわう群馬・高崎高校の文化祭「翠巒祭(すいらんさい)」。文化祭の名称は、同校の応援歌「翠巒」に由来する。

訪れた人たちは、まず、完成度の高い入場門に圧倒される。「制作を担当した『アーチ班』の渾身(こんしん)の作品。お客さんの心をつかみます!」と、実行委員長の斎藤大樹君(3年)。約200人もの実行委員をまとめながら「全てのお客さんを笑顔にしたい」という思いで準備に取り組んでいる。

入場門と同じく制作に力を入れているのが巨大壁画。全校生徒が制作に携わる毎年恒例の展示物で、生徒一人一人が壁画用の台紙の指定された位置に折り紙を切り貼りし、複数の台紙をつなぎ合わせて完成させる。サイズは幅19メートル、高さ11メートルあり、3階建ての校舎を覆い隠すほどの大作となる。入場門と巨大壁画、どのようなデザインになっているのかは、翠巒祭当日のお楽しみだ。

部活動による多彩な企画

部活動の企画も多彩。中でも毎年評判を呼んでいるのは、鉄道研究部の鉄道模型(Nゲージ)の展示だ。教室を広く使用して作り上げた精巧なジオラマの中を鉄道が走行する様子は、幅広い年代の来場者から好評を博す。イベントステージでは、和太鼓部が演奏を披露。7月末から8月上旬に開催される全国高校総合文化祭への出場も決定した、実力ある和太鼓奏者による力強い音色が響き渡る。

また翠巒祭期間中に、硬式野球部、サッカー部、ラグビー部などの運動部が他校との交流試合を校内で開催。来場者は、それぞれの試合会場で自由に観戦できる。

(中田宗孝)

6月4日(土)12時〜16時30分、6月5日(日)9時〜16時30分
JR高崎線ほか「高崎駅」下車。西口徒歩5分の高崎市立南小学校から高崎高校まで有料シャトルバスが運行。
申し込み不要
公式サイト:http://suiranfes.com/