大学入試センターは1月22日、2025年度大学入学共通テスト受験者のうち約21万人の採点結果に基づく平均点などの中間集計を発表した。(小数点第二位は四捨五入)※記事2ページ目に、科目別の予想平均点を掲載

英語リーディングは昨年と比べ易化か

英語の「リーディング」(100点満点)の平均点は59.7点。共通テスト開始以来最も低い平均点(51.54点)だった昨年に比べると易化した模様だ。

データネット(駿台・ベネッセ)によると「素材文語数が減少し、該当箇所を特定する際の複雑さが減少した一方で、まぎらわしい選択肢や、推論を要する設問が例年同様に含まれていた」という。英語の「リスニング」(100点満点)の平均点は62.9点だった。

国語は「新傾向の第3問」出題も平均点上昇

国語(200点満点)の予想平均点は126.1点。昨年(平均116.50点)より10点上がりそうだ。生徒が書いた小論文風の文章を題材にした新傾向の第3問が出題されたが、「大部分が4択の設問になったこともあり、難易は昨年並み」(データネット)だという。

数学Ⅰ・A(100点満点)の平均点は56.7点で、昨年(平均51.38点)より易しかった。数学Ⅱ・B・Cの平均点は56.7点で、昨年の数学Ⅱ・B(平均57.74点)とほぼ横並びだった。

化学と地学が40点台

理科は地学は43.6点(昨年平均点56.62点)と大幅に下がり、化学も47.7点(昨年平均点54.77点)と低かった。

初実施となった新課程の地理歴史について、歴史科目(地理総合、地理探究59.7点、歴史総合、日本史探究59.1点、歴史総合、世界史探究68.4点=各100点満点)、公民(公共、倫理61.5点、公共、政治・経済65.7点=同)。

旧課程の平均点が大幅アップ、新科目「情報Ⅰ」は73.1点

「浪人生のみ」受験できる旧課程科目は、歴史は旧世界史B68.8点、旧日本史B68.7点、旧地理B62.1点、数学は旧数学Ⅰ・A60.5点、旧数学Ⅱ・B60.9点など、平均点が昨年より伸びた。

今回新たに実施となった「情報Ⅰ」は73.1点だった。

得点調整有無は24日に決定

大学入試センターは、大半の答案の採点を終えた集計結果を24日(金)午後に公表する。得点調整の有無も24日午後に決めて発表する。