大学入試センターは1月19日、2025年度大学入学共通テスト本試験の2日間で、受験生4人が不正行為によって失格(全科目無効)になったことを明らかにした。
福井県の1人は18日の「地歴・公民」で、大阪府の1人は19日の「情報」で、それぞれ「解答やめ」の指示後にマークシートに記入していた。
高知県の1人は、18日の「英語(リスニング)」の「解答はじめ」の指示より前にICプレーヤーを動かして解答を始めていた。
北海道の1人は、19日の「数学②」の試験中に机に数学の公式の書き込みがあるのを試験監督が確認した。
不正行為とみなされた4人は2日間の全科目の成績が無効となる。
近年の共通テストで不正行為により「失格」となったのは次の通り。
- 2024年 「地理歴史、公民」の試験中にメモの書かれた紙を持っていた(1人)。「数学②」の試験中に数式の書かれた紙の入ったクリアファイルを机上に置いていた(1人)。「外国語」の試験時間が終わっても解答を続けていた(1人)。「理科②」の試験中で定規を使用して問題文中のグラフを測っていた。
- 2023年 「数学①」の試験中に定規を使用(2人)
- 2022年 「地理歴史、公民」の試験中に問題をスマートフォンで撮影し、協力者に送信し、解答を返信させた(1人=同様の不正をしていた前年も全科目無効)。「国語」の試験中に股の間に挟んだスマートフォンに触る(1人)。試験中に横を見るしぐさを注意されたにもかかわらず、「理科②」の試験中に繰り返す(1人)。「英語リスニング」で勘違いして試験開始の指示の前にICプレーヤーを作動させて解答を始める(1人)。
- 2021年 試験監督の指示に従わず、この年の規定通りにマスクを着用しなかった(1人)。定規を使用(1人)。カンニングペーパーを使用(1人)。試験終了後にマークシートに記入(1人)。
- 2020年 「地理歴史、公民」の試験中にスマートフォンを取り出し、電源を入れる(1人)
- 2019年 「理科②」の試験中にスマートフォンを使用(2人)。「国語」の試験中に定規を使用(1人)。「数学①」の試験終了後に解答を続けた(1人)。