2025年度大学入学共通テストは1月19日、2日間の日程を終えた。大手予備校は19日夜、予想平均点を公表した。予備校によって予想がわかれている科目もあるが、化学が難しかった模様だ。英語リーディングの平均点は上がりそうだ。(記事2ページ目に、科目別の予想平均点を掲載)

【河合塾】文系620点、理系630点

河合塾は、国公立大の受験に必要な6教科平均点(1000点満点、地歴と公民は1教科扱い)を文系は620点、理系は630点と予測している。

河合塾の予測では、新課程科目において平均点が上がりそうなのは英語リーディング(+7点)、数学ⅠA(+6点)、数学ⅡBC(+2点)、国語(+11点)など。平均点が下がりそうなのは、化学(-7点)、物理(-6点)、地学(-7点)、英語リスニング(-4点)など。(地歴公民は新科目のため昨年度比較はせず)

浪人生のみが受験できる旧課程(旧日本史B、旧世界史B、旧数学ⅠAなど)は、昨年と比べ大幅に平均点が上がっていた。

【データネット】文系611点、理系632点

「データネット」(駿台予備学校とベネッセコーポレーションが運営)も19日夜、予想平均点を発表した。文系は611点、理系は632点と予測した。

データネットが新課程科目で平均点が上がると予測しているのは、英語リーディング(+7点)、国語(+6点)など。平均点が下がると予測しているのは、化学(-9点)、生物(-4点)、物理(-3点)など。

河合塾とデータネットで予測が分かれている科目もあるが、化学は昨年(54.77点)より難化した可能性が高い。一方、英語リーディングは、過去最低点だった昨年(51.54点)から易化した可能性が高い。

今年初実施の情報Ⅰは、河合塾64点、データネット69点の予測となっている。

大学入試センターは、序盤の採点結果に基づく平均点中間集計の速報値を1月22日(水)に、大半の採点を終えた集計を24日(金)に発表する。科目間の得点が大きく開いた場合の得点調整の有無は1月24日(金)に決める。