高校生世代を夢中にさせた映画やドラマはどの作品だったのだろう? 「2024年に流行した映画・ドラマ」について高校生新聞が高校生601人にとったアンケートのうち、回答数が多かった上位10作品を発表する。
12月9日~19日、全国の高校生やLINEでつながっている高校生読者にアンケート。「今年流行したアニメ・漫画」を自由回答方式で回答してもらった。
【1位】映画「変な家」 32人
人気ホラー作家・雨穴(うけつ)さんによる同名小説が映画化。「なにかがおかしい」不可解な間取りの一軒家の謎をたどる中、恐ろしい事実が明らかになっていく。
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- ・ホラー映画。生徒も先生もみんな観に行っていた。(たらに・3年女子)
- ・YouTubeでの広がりかたがすごかった。若者受けがよかった。(みかん・2年男子)
- ・原作とは多少違う個所もあるが、雨穴さん特有の何とも言えない不気味さと、いつ来るかわからない恐怖、そしてラストの奇妙な終わり方……ホラー好きにはたまらない一作。(ないぶん・2年女子)
【2位】ドラマ「ライオンの隠れ家」 29人
二人で暮らす市役所職員の兄と自閉スペクトラム症の弟の元に、「ライオン」を名乗る男の子があらわれる。家族愛や兄弟愛を描いたドラマで、先が読めない展開も魅力。
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- ・障がいを持っている役の方の演技が自然すぎて話題になった。(直毛バード・3年女子)
- ・謎が多く、兄弟の絆が表現されていて感動する。(ゆう・3年女子)
- ・障害、DVについて考えさせられる。(あ・3年女子)
- ・ネットでもトレンド入りするなど盛り上がっていた。(SSS・3年女子)
【3位】ドラマ「地面師たち」 28人
地主になりすまし土地を売買し不動産詐欺を行う「地面師」の暗躍を描く。Netflix日本トップ10で6週連続1位を記録したヒット作。
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- ・実際に起きた事件を元に作られているからリアリティーがある。(かなたそ・3年男子)
- ・キャストも豪華だし演技も凄くて見入ってしまう。(左手ない猿・3年男子)
- ・昔問題になった、不動産詐欺を多角的に分かりやすいストーリーで演出していて良かった。(なす・3年男子)
- ・キャラのセリフ「もうええでしょう」が面白かった。(にいな・2年女子)
【4位】映画「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」 20人
春高バレー全国制覇を目指す高校生たちの青春を描く漫画「ハイキュー!!」の劇場版。人気エピソードの「烏野高校VS音駒高校」を映画化した。
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- ・ずっと楽しみにしていた章を、大迫力の映画で見ることができた。(だんぼーる・3年女子)
- ・劇場版だからこそ描ける大迫力の試合シーン。手に汗握るような展開だった。(はる・1年男子)
- ・本作屈指の名試合であり、ここなしでは「ハイキュー!!」は語れない、春高の烏野対音駒戦。それぞれの想いを持って臨む、「もう一回」がない試合に、見ている我々さえもがコートに立っている気分になる。(けい・2年女子)
【5位】ドラマ「放課後カルテ」 19人
小学校に赴任した不愛想で人当たりがきつい学校医が、子どもたちや父兄の異変を見抜き助けていく。学校医役の松下洸平さんの演技に魅了された人が多数いた。
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- ・小学校を舞台に、子どもだけでなく、大人にも発症しうる病などを取り上げている。発症した小学生の処置を迅速に行う主人公の先生がかっこいい。(すふむ・3年男子)
- ・周りの人に気づかれないような病気や悩みを、ドラマを通して知れた。(ルイ・2年女子)
- ・今まで優しい役をやってきた松下洸平さん。このドラマでは少し無愛想なキャラを演じているのが新鮮だけど、ハマっていて面白かった。(サトウ・1年男子)
【6位】映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」 18人
1945年6月、戦時中の日本にタイムスリップした女子高校生と、特攻隊員の青年とのラブストーリー。「当たり前」が許されない時代に思いをはせた声があがった。
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- ・戦争のことがわかり、大切な人を失うとは、どのようなことなのかを知れた。(まな・3年女子)
- ・登場人物たちの別れが切なく感動。(御倉大好き・3年女子)
- ・今のように、他の人と普通に話せているのがすごく大切だとわからせてくれる。(かずま・3年男子)
【7位】映画「インサイド・ヘッド2」 16人
ディズニー&ピクサーのアニメ映画で、喜び、悲しみなど脳内の感情を擬人化。高校入学を控えた主人公は、感情の嵐の中、失いかけた自分らしさを取り戻していく。
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- ・思春期真っ只中の女の子の心情、考えが共感できる。(なの・3年女子)
- ・思春期の私たちに重ねて観れる作品で心に響く。全てを肯定してくれるので、自意識過剰になってしまっているところも、それで大丈夫なんだと思える! 何回見ても泣ける。(オハナ・3年女子)
【8位】ドラマ「海のはじまり」 15人
目黒蓮さん演じる主人公は、亡くなった元恋人の6歳の娘が、自分の子だと知る。突然父になった主人公と娘が少しずつ絆を紡いでいく。
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- ・いろんな家族の形があるのだなと難しさを感じたし、人に寄り添う大切さに感動。(おっとせい・3年女子)
- ・目黒蓮がかっこよくて、子どもの役の泉谷星奈ちゃんがかわいい。(みゆ・1年女子)
- ・とても感動したし、妊娠など考えさせられる内容。(2年女子)
【8位】映画「キングダム 大将軍の帰還」 15人
春秋戦国時代の中国を舞台にした「キングダム」シリーズの最終章。「馬陽の戦い」の続きを描く。
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- ・今回で映画第4弾目。演者のキャスティング、アクションシーンともに魅力。(みすひろ・2年男子)
- ・特に王騎将軍の人気が高かった。(総帥・3年男子)
- ・戦闘シーンが大迫力で完成度が高かった。(パンケーキ・3年男子)
- ・迫力と緊張感のあるまさにキングダムシリーズの集大成と呼ぶにふさわしい。(てらる・3年男子)
【10位】ドラマ「不適切にもほどがある!」 14人
主人公の体育教師が昭和から令和へタイムスリップ。主人公はコンプライアンスに引っかかる「不適切」な言動を繰り返すが、令和を生きる人々へ「大切なこと」を問うていく。
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- ・令和の時代は良いのか、悪いのか、生きやすいのか、生きにくいのか、また昭和はどうなのか。何かと考えされられるドラマ。(知る愛・3年女子)
- ・常識破りの行動を繰り広げる主人公が巻き起こす予測不能な事件やトラブルが見どころ。社会のタブーや常識に挑戦するテーマ性が観る人を引きつけ、考えさせられる。(ゆで卵・1年女子)
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【11位】映画「モアナと伝説の海2」13人
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【12位】映画「ラストマイル」12人
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【13位】映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」9人
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【14位】映画「「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK」8人
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【15位】ドラマ「ブラックペアン シーズン2」7人
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【16位】ドラマ「虎に翼」6人
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【17位】映画「ルックバック」5人
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【17位】ドラマ「光る君へ」5人
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【17位】映画「劇場版ドクターX FINAL」5人
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【20位】ドラマ「さよならのつづき」4人
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【20位】ドラマ「海に眠るダイヤモンド」4人