愛知・大府東高校の「大東祭」(9月13日)で、1年6組の生徒40人が、指先で描いた砂絵を次々に上映するサンドアートに挑戦した。(中田宗孝)
約30キロの砂を使用
サンドアートとは、大型スクリーンなどに映し出した砂絵で一つの物語を展開させる芸術表現で、次々と砂の絵柄が変わるライブパフォーマンスが大きな魅力だ。
生徒たちは、ミュージックビデオで使われたサンドアートなどを参考に、さまざまな愛のかたちを砂絵の物語にすることを決めた。企画のまとめ役に選ばれた山田郁恵さんが中心となり、元絵を描く人、選曲する人、物語の構成を考える人など細かく作業を分担して制作に取り掛かった。
使用する砂は約30キロ。40枚の絵コンテを仕上げて、本番用のサンドアートの構成を1週間で完成させた。文化祭3日前からは通し練習をくり返した。「人物の喜びや悲しみの繊細な表情を作るのが難しかった」
クラス全員が砂絵を作成
本番ではクラス全員が砂絵作りに携わった。結婚式、子供の誕生、家族の絆といった愛をテーマにした情景が砂絵で次々に映し出されていく。BGMに流れるバラード曲もハートフルな物語を効果的に盛り上げた。
観客からは「感動した」「泣いてしまった」との声が上がったという。山田さんは「達成感に包まれました。サンドアートをみんなで取り組んだことで、以前よりもクラスの団結力があがったと思う」と語った。