「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」まで、1カ月を切りました。入試直前期に押さえておきたい「数学」の勉強方法、知っておきたいポイントを紹介します。(協力・東進ハイスクール)
【数学Ⅰ・A】問題解決の過程を重視
高校数学の土台ともいうべき数学Ⅰ・Aでは、数理的に捉えることや問題を解決する過程を重視している。新しい傾向の出題についてこれまでに受けた模試などを復習して、対応力が身についているかを確認しよう。
【数学Ⅱ・B】時間内に解ききる計算力も必要
計算力以上に問題を解決する過程に焦点を当てた出題が多くなっている。その場で「原理を理解し考える力」を鍛えておきたい。ただし時間内に解き切るため、計算力を疎かにしてはいけない。
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運の要素を極力排除し得点の安定性を重視しよう
数学・山之内聖拡先生(東進ハイスクール)共通テストで多くの受験生が悩む「試験中における見直しのタイミング」についてお話しします。
私がおススメしたいのは、すべてをひととおり解き終わったときではなく、一つの大問の中で主要な式を立てるたびに、もう一度解き直すことです。各大問内の後半は比較的難しく得点しにくいので、前半をいかにミスなく得点するかが「安定して8割得点」への鍵になります。デメリットとしては、余計に時間を圧迫してしまうということが挙げられますが、前半のミスに続いてその大問が壊滅してしまうよりは、良いと思いませんか? 「奇跡の高得点」はないかもしれませんが「安定して8割」には近づきます。
日ごろの勉強の中でも運の要素を極力排除し、得点の安定性を重視しましょう。「たまたまうまくいった」ではなく「いつもどおりに解いて得点できた」となるほど得点の安定感は増します。それを心がけて日々の学習に励んでみてください。(「東進タイムズ」より)