大学入学共通テストの解答用紙はすべてマークシート式だが、運営する大学入試センターは受験生に配る前の「白紙答案」の解答用紙をすべて採点用の読み取り装置で「仮採点」している。「採点ミス」を防ぐ取り組みだ。

大学入試センターの資料によると、50万人超が志願者した2020年のセンター試験では、全教科あわせて約500万枚の解答用紙を用意した。今年の共通テストも同程度の解答用紙を用意したとみられる。

大学入試センターの答案読み取り装置(2017年撮影)

採点のための読み取りには光学式読み取り装置(OMR)を使っている。マークシートについた汚れなどを受験生の解答と誤認して正しく採点できない事態を避けるため、事前に同じ装置で全ての用紙を読み取り、汚れがないことを確認したうえで、全国の試験場に送っている。

大学入試センターによると、この取り組みは、大学入試センター試験やその前身の共通一次試験の時代から行っているという。(西健太郎)