東京大学は3月10日、2021年度一般選抜(一般入試)の合格発表を行った。6科類合わせて9089人が志願し、2993人が合格した。そのうち女子は598人で、合格者に占める女子の割合は20.0%だった。(記事末尾に科類ごとの合格者数、女子比率、合格者の最高点、最低点、平均点の一覧)

科類ごとの男女比をみると、文学部や教育学部などに主に進む文科三類では合格者の40.9%が女子だったのに対し、工学部や理学部などに進む理科一類では9.6%にとどまるなど、差が大きい。

2月に合格者を発表した学校推薦型選抜では女子の合格者は42人(全体の45.7%)だった。3月10日に合格発表があった外国学校卒業生特別選考(191人が志願し42人が合格、女子の合格者は20人=全体の47.6%)も含めて、2021年度入試全体で女子の合格者は660人、合格者全体に占める割合は21.1%だった。

学校推薦型選抜(推薦入試)なども含めた2021年度入試全体の合格者に占める女子の割合は21.1%。東大によると、少なくとも推薦入試が導入された2016年度入試以降では最高の比率という。

10日に東大が開いた記者会見で入試担当の福田裕穂理事・副学長は「2割でよいとは思っていない。3割、4割にしないといけない。(定員が多い)一般入試で女子を増やすと全体にきいてくる。ここで女子を増やしていきたい」と話した。

一般選抜合格者のうち現役生は71.8%。昨年(67.2%)より比率が高まった。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、学内での合格発表の掲示は、昨年に続き取りやめた。

東大は、新型コロナウイルスの感染の疑いがあって2次試験が受けられなかった受験生を対象とした追試験を3月22日と23日に実施する。6人が受験予定という。