大学入試センターは12月8日、2021年1月に実施する2021年度(令和3年度)大学入学共通テストの確定志願者数などを発表した。
前年度より4%減少
出願は、10月8日(消印有効)に締めきった。その後、出願書類の点検などを経て確定した志願者数は、53万5245人。前年度の確定志願者(55万7699人)を2万2454人(4%)下回った。高校などを卒業見込みの現役生は、44万9795人、浪人生(既卒者)は8万1007人、高卒認定などその他の志願者が4443人だった。現役生は前年度より0.5%減った。浪人生は、前年度より19.3%減った。浪人生の減少が目立つ。
現役生の44.3%が志願
2021年3月に高校などを卒業する人のうち大学入学共通テストを志願する人の割合は、44.3%。前年度(43.3%)より1ポイント増えた。
「第2日程」選択したのは718人
今回の共通テストは、通常の試験日である「1月16日(土)・17日(日)」(第1日程)に加えて「1月30日(土)・31日(日)」(第2日程)を設け、新型コロナウイルスの影響で学業が遅れたと在籍校の校長が認めた場合に受験できるようにした。第1日程を選んだ志願者が53万4527人(99.87%)を占めた。第2日程を選んだのは718人(0.13%)にとどまった。第2日程の志願者が1人もいない県も、青森、岩手など10県あった。
1月16・17日の試験を病気やけがなどで受けられなかった場合は、1月30・31日の試験を追試験として受験できる。1月30・31日の試験を病気などで受けられなかった場合は、2月13日(土)・14日(日)の特例追試験を受験できる。
利用大学などは866校
共通テストを利用する大学などは866校。前年度より8校増加し、過去最多だ。内訳は四年制大学が706校、専門職大学が5校、短期大学が155校だった。