大好きなアニメソングを高校生記者に紹介してもらいました。

「人と関わる感覚、鈍ってない?」SNSを使う人へ問う

Mrs. GREEN APPLE 「Speaking」(「遊☆戯☆王ARC-V」エンディングテーマ)

「Speaking」は、2014年から17年に放送されていた、テレビ東京系列アニメ「遊☆戯☆王ARC-V」の4番目のエンディングテーマ。「話すこと」をテーマにした、ポップで、爽やかなアニソンです。

本来、人と人は目を見てしゃべる生き物だから、「何でもいいから話してみなよ」というメッセージを、語り口調で、歌っています。聴きやすく、一対一で話しかけられているように感じるため、歌詞が心にまっすぐ届きます。

「先生でも 何にも 知らない」「親友でも 何にも 知らない」という歌詞の頭文字が、「SNS」となっています。「最近の君は、人と関わる上で持つべき、大事な感覚が鈍り、無愛想になってしまっていませんか」という、SNSを使う人に対する問いも投げかけられています。

「SNSによって、人と人を直接つなげるものがなくなってきている気がするため、この曲が何かのきっかけになればいい」という思いも込められています。

私は、実際に、この曲に勇気をもらい、「話すこと」を頑張ろうと思えて、話すという壁がなくなり、以前よりも話すことができるようになりました。初対面の人や、英語が母国語の人とも話すことができるようになり、友達が増え、つながりが増え、毎日が楽しくなりました。1歩を踏み出す勇気がもらえる曲です。ぜひ、聴いてみてください。

アニメ「遊☆戯☆王ARC-V」は、ストーリーがとてもおもしろいので、私は、大好きで、ずっと見ていました。テレビ放送は終わっていますが、ぜひ、探して見てみてください。(フェノメナ=3年)

メッセージ性のない歌詞がアニメの世界観とリンク

上坂すみれ「POP TEAM EPIC」(「ポプテピピック」オープニングテーマ)

私が好きなアニソンは、声優・上坂すみれさんが歌う「POP TEAM EPIC」です。これはアニメ「ポプテピピック」のオープニングテーマ曲です。

この曲の特徴は、歌詞のメッセージ性がないということです。一般的な歌詞には何らかのメッセージが込められていることが多いですが、この曲はどんなに読み解いても歌詞に統一性・一貫性が見いだせません。

アニメ本編は、ポプ子とピピ美がナンセンスな言動を繰り広げるというユーモアあふれる内容になっているのですが、そんな作品のあり方と無機質な歌詞がリンクして独特な魅力を生み出しています。激しいEDMもオススメポイントです。電子音が奏でる近未来感に心酔してしまうことでしょう。(Haly=2年)

自分はこのままで大丈夫 背中を押してもらえる

SUPER BEAVER「らしさ」(「ばらかもん」オープニングテーマ)

私が好きなアニソンはSUPER BEAVERさんの「らしさ」です。この曲はアニメ「ばらかもん」のオープニング曲として使われました。

「自分らしさってなんだ?」。人間誰しもが一度は思う問いであり、高校生の私たちも考える答えのない問いを歌にした曲です。自分らしさという問いに答えはありません。しかしそんな問いに悩んだときにこの曲を聴くと身体がフッと軽くなり、「自分はこのままで大丈夫だ」と前向きに励ましてくれます。

受験や部活、この先迎えるであろう就活でつらくなったとき、緊張して誰かに背中を押してもらいたいときにこの曲を聴いてみてください。きっとあなたの味方になってくれます。(猫崎夜空=3年)

先生と生徒の1年間を思い出してしまう

宮脇詩音「また君に会える日」(「暗殺教室」エンディングテーマ)

私が紹介するのは「また君に会える日」という宮脇詩音さんの曲です。この曲は「暗殺教室」というアニメのエンディングに使われました。

「暗殺教室」は月を破壊し、1年後には地球を破壊することを宣言した殺せんせーとその殺せんせーを暗殺することを国に依頼された3年E組の生徒たちの1年間を描いた作品です。

この歌は出会ったときから別れまでを歌っているのですが、曲中の「ずっと忘れずにいるよ また君に会える日まで」という歌詞が、アニメの中の1年間を思い出させてくれるので聞いていて寂しい気持ちになります

1年が終わるときにこの曲を聴くとなんだか自分のことを歌われているようで胸が熱くなります。宮脇詩音さんの優しい歌声も魅力です。(ニア=1年)

キャラの心情描き、感動できる

Girls Dead Monster STARRING LiSA「一番の宝物~YUI final ver.~」(「Angels Beats!!」挿入歌)

私が好きなアニソンはLiSAさんの「一番の宝物」です。死後の世界の学園生活を描いた「Angels Beats!」の挿入歌として使われた曲です。

登場人物のユイは、生前病気で自由に身体を動かすことができず寝たきりの生活をしていました。この歌は、「生まれ変わってもそんなユイと一緒にいたい」と言う日向に対して、ユイの心情を表した曲です。

作中でずっとけんかばかりしていたユイと日向ですが、作中曲が流れているときのアニメーションでは生まれ変わった後に仲良く隣にいる2人の夢物語が流れ、曲と相まってすごく感動します。

ぜひ「Angels Beats!」のアニメと一緒に聴いてほしい一曲です。(猫崎夜空=3年)

青春が今一番の宝物