2023年度大学入学共通テストの本試験が1月14日(土)と15日(日)に行われる。使用すると不正行為になる物、試験時間中に出してよい物、着用する服、マスクの付け方など、試験当日の注意点をまとめた。
試験時間中に「机の上に置いてよいもの」は
- ・受験票・写真票(最初に受験する試験時間中に回収)
- ・黒鉛筆(H、F、HBに限る。和歌・格言などが印刷されているものは不可)
- ・シャープペンシル(メモや計算に使用する場合のみ可=解答には上記の黒鉛筆を使用。黒い芯に限る)
- ・プラスチック製の消しゴム
- ・鉛筆削り(電動式・大型は不可。ナイフ類も不可)
- ・時計(辞書、電卓、端末等の機能があるものは不可。これらの機能があるか判別しづらいものも不可。秒針音のするもの・キッチンタイマー・大型のものも不可)
- ・眼鏡、ハンカチ、目薬、ティッシュペーパー(袋や箱から中身だけ取り出したもの)
これら以外のものを試験中に使うのも机上に置くのもいけない。
試験時間中に「使用してはいけない」ものは
特に次の物を使ってはいけないと明記されている。
- ・定規(定規機能を備えた鉛筆も不可)、コンパス、電卓、そろばん、グラフ用紙等の補助具
- ・携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル端末、電子辞書、ICレコーダー等の電子機器類
- ・教科書、参考書、辞書等の書籍類
これらを試験時間中にかばんなどにしまわず、身に付けていたり、手に持っていたりすると「不正行為」とみなされる場合がある。過去のセンター試験でも、試験中にスマートフォンを使っていた受験者や、国語の試験中に定規を使っていた受験者が不正行為とされて、全教科の試験結果が無効になってしまったことがある。
なお、試験中に耳栓は使用してはいけない。試験監督の指示などが聞き取れない場合があるためだ。
マスク着用の注意点は
昼食時をのぞき、マスク着用が求められる。マスクは、「鼻と口の両方を確実に覆う」ことが「受験上の注意」に明記されている。2021年度試験では、マスク着用についての試験監督の指示に従わずに不正行為扱いとなった受験者がいた。
マスクは、「品質の確かな、できれば不織布マスク」を着用することが求められている。マスクを着用せずにフェイスシールドやマウスシールドのみを着用して受験することは認められていない。
メーカー名以外の英文字や、地図などがプリントされているマスクや、音が出るなど他の受験者に影響を及ぼすマスク(空気清浄機能付きマスクなど)は着用が認められていない。
病気や障害によってマスク着用が困難な人で、事前に大学入試センターに申し出ていない場合は追試験の受験申請が必要になる。
服装の注意点は
試験室内でコート類を着ても構わないが、英文字や地図等が印刷されている服等は着用してはいけない。来ている場合は、脱いでもらう場合があるという。
座布団やひざ掛けを使いたい場合は、監督者の許可を得てから使用する。
当日の心得は
試験当日は、次のことにも気を付けよう(河合塾がまとめた「試験中の心得」による)。
- ①トイレは早めに行っておこう
- ②携帯・時計のアラーム解除を忘れていないか確認しておこう
- ③試験監督の指示に落ち着いて耳を傾けよう
- ④受験番号や氏名、解答科目などの記入・マークミスや洩れに気をつけよう
- ⑤解答は問題冊子に忘れずに転記しよう。出願校の検討には、自己採点した得点が欠かせない。転記ミスや転記洩れにも気をつけよう。
- ⑥「地歴公民」「理科②」を2科目受験する場合、解答科目の解答順に気をつけよう。志望校の指定科目・成績利用方法を踏まえて、第1解答科目、第2解答科目で受験する科目は、原則試験前に決めておこう。
- 高校生新聞オンラインでは、大学入学共通テスト特集ページで、大学入学共通テストの問題・正解・分析を試験当日の夜から速報します。