➂模試の結果だけで判断するのは危険

大学個別の出題傾向は、これまで受けてきた模擬試験の出題傾向とは異なります。模擬試験でも、私立大学の判定が出るようになっていますが、それは学力レベルの話。たとえばマーク模試は、同じマークシート方式のセンター試験を想定していますし、記述模試はセンター試験後の国公立大学の2次試験の難易度を意識して出題されています。私立大学それぞれの一般入試の出題傾向とは別物と考えたほうが良いでしょう。

そのため、模試の判定だけで安心したり、あきらめるのは早計といえます。本命の大学、安全圏の大学など、複数の難易度の大学を併願受験するケースが多いと思いますが、自分にとっての本命校や安全校を判断する際は、過去問題を実際に解いてみて、(大学によっては公表されている)合格最低点を確認するなどし、そのうえで模試の判定を加味して決めていくことが重要です。個別の対策を立てて学習することで、合格の可能性が高まっていくでしょう。

 

➃最後まであきらめない! 再チャレンジも!

私立大学は、2月下旬~3月にかけて、「2期入試」「後期入試」「3月入試」などの名称で再度入試を実施する大学も多くあります。1月末から2月にかけて行われた試験(前期入試)の合格発表が終了してから出願できるため、万一志望校に合格できなかったとしても再チャレンジが可能です。ただし、前期入試と比べて募集人員が少ないケースが多く、大学によっては高倍率となり、前期入試より難度が高い入試となることもあります。あくまでも前期入試で志望校に合格できなかった場合に利用する入試として考えましょう。

取材協力/河合塾秋葉原館 館長・小島一典さん

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