いよいよセンター試験目前。今年で最後となる2020年度センター試験は約55万人(出願総数)が受験する予定だ。センター試験前日・当日の注意点を河合塾横浜校の校舎長・高野英悟さんに聞いた。

試験会場までのルートを確認

試験会場は前日までに下見をして、交通手段や移動にかかる時間などを確認しておきます。大雪などの気象条件によっては、交通機関に乱れが生じることも予想されるため、気象情報は事前にチェックを。交通系ICカードには必要な金額をチャージしておき、タクシーを使用することとなっても慌てずにすむように現金も用意しておきましょう。

また、試験に伴う注意事項にはきちんと目を通し、事前に把握しておくようにします。

 

当日は時間に余裕をもった行動を

試験当日の服装は会場の室温によって調節できるように、着脱しやすいものにするとよいでしょう。

電車が遅延しても試験に間に合うように、当日は余裕を持って1時間前には会場に到着するつもりで家を出るようにすると安心です。出発前には、受験票、筆記用具、時計、学生証、弁当などの持ち物をもう一度チェックしておきましょう。

万が一、試験に遅刻してしまいそうになった場合は、遅刻しそうだと分かった時点でまずは高校に電話をして、どう対処すればよいか、先生の指示を仰ぎましょう。多くの場合、遅刻しても別室受験などの対応をしてもらえることが多いので、落ち着いて対処することが大切です。

自己採点は2日目終了後にまとめて行う

自己採点は1日目には行わず、2日目の終了後に1日目・2日目の分をまとめて行うことをおすすめします。1日目終了後は、2日目の科目の最終確認を済ませたら、翌日の試験に備えて体と頭を休めることを優先しましょう。

なお、友達などとのSNSは互いを励ますツールとして活用できる一方、さまざまな意見を目にすることでネガティブな感情や不安をかき立てられるおそれもあります。試験前日・当日といった緊張感が高まりやすい日には、これらのツールとも適度な距離を保ち、自分なりの方法でリラックスすることを心掛けましょう。

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高野英悟

 

河合塾横浜校校舎長。1989年入塾。駒場校、麹町校、本郷校の校舎長を経て2019年4月より現職。大学入試に関して豊富な知識をもち、高校生や保護者を対象とした講演などを多数行っている。