大学入試センターは12月6日、2020年度大学入試センター試験(2020年1月18・19日実施)の志願者数が55万7698人だったと明らかにした。前年度より1万9132人(3.3%)減った。センター試験を入試に利用する大学は過去最多の858校に上る。1990年に始まったセンター試験は今回で廃止され、2021年1月からは「大学入学共通テスト」が始まる予定だ。

男子56.3%、女子43.7% 現役生81.1%、既卒生18%

志願者は、男女別では男子31万4037人(56.3%)、女子24万3661人(43.7%)。現役生(高校卒業見込み者)が4489校の45万2234人(81.1%)、既卒者が10万376人(18.0%)、高卒認定試験合格者などそれ以外が5088人(0.9%)だった。現役生は前年度より1万2716人(2.7%)減った。既卒者も前年度より6306人(5.9%)減った。

現役志願率 最高は東京、最低は沖縄

20年3月に高校を卒業する人のうちセンター試験に志願した人の割合(現役志願率)は、43.3%で、前年度より0.7ポイント低下した。都道府県別の現役志願率をみると、最も高いのが東京(55.2%)で、最も低いのが沖縄(29.1%)だった。

受験教科数を「3教科以上」か「2教科以下」から選べるが、「3教科以上」を選んだ志願者が96.4%を占めた。また、試験後の成績通知を希望したのは80.1%だった。

障害があるため、受験上の配慮を必要とする志願者は2320人だった。

858校が利用

センター試験を利用した入試を一部でも行う大学は、前年度より6校増え、過去最多の858校(四年制大学706校、短期大学152校)となる。内訳は、国立大82校、公立大91校、私立大533校、公立短期大13校、私立短期大139校だった。