全国の高校生記者たちは、今年のお正月をどのようにして過ごしたのだろうか。自分の家のおせち料理や初詣の様子などをリポートしてくれた。

■心に残った真っ赤な初日の出
宮城 渋谷有花(2年)
●年末年始の過ごし方
12月30日に祖父母を交えて家族で年越しそばを食べた。風邪をひいたので、大みそかは早く寝て、正月は家族とゆっくり過ごした。
●初詣
元日は朝5時半に起きて、6時に家を出発! 母と地元の護国神社へ行った。お参りをして、おみくじを引くと「吉」。勉強のところには「努力すれば報われる」と書いてあった。6時50分ごろ、燃えるように赤い初日の出を初めて見た!
●新年の抱負
諦めないで生きる。自分の頭で考え、自分から行動し、自分で責任をとり、自分のやりたいことをやる。自分を大切にしたい。
■おせち作りに挑戦
愛知 柴田美緒(2年)
●年末年始の過ごし方
元日と2日は親戚が集まって、おせち料理を食べながらゆっくり過ごした。トランプやオセロをしたり、写真を見たりと、とても楽しい時間だった。
●おせち料理
今回は、私がおせちを作った。母に教わりながら、田作り、お煮しめ、きんとん、黒豆など7種を作り、かまぼこやだて巻きと一緒にお重に詰めた。ニンジンやレンコンの飾り切りにも挑戦して、見た目にもこだわった。おいしいと言ってもらえてうれしかった。
●初詣
毎年多くの参拝者でにぎわう熱田神宮へ。お願いは、水野敬也さんの小説「夢をかなえるゾウ」に出てくる「ガネーシャ式」を実践した。ガネーシャ式とは、まず自分の名前と住所を言い、今までのお礼をしっかりと言ってから今年のお願いをするというもの。おみくじは「吉」で、「学業は広く学ぶがよし」とのこと。これを心に留めて、今年も頑張ろうと思った。
■大切な時間を家族と過ごす 京都 小島由女(3年)
●年末年始の過ごし方
大みそかは毎年恒例、紅白歌合戦を見て過ごした。三が日はあまりお正月らしさはなく、元日の朝から洗濯物に追われて普段の休日と変わらない過ごし方だった。だが、外に出た時の静かさで、やはり世間はお正月なんだということをしみじみと感じた。天気にも恵まれ、新年の幕開けにふさわしかったと思う。
●初詣
高校の近くにある、伏見稲荷大社へ行った。2日の早朝に参拝したため、人はそれほど多くはなかったが、山頂までの道のりの険しさは変わらなかった。今年は本厄。特別なことは願わなかったが、せめてこの1年の日々の小さな幸せをかみしめたいと切に願った。
●おせち料理
両親共働きで、普段はあまり家族全員で食卓を囲むことはない。でも毎年1月2日は、全員がそろって同じおせち料理を食べるのがわが家の決まりだ。その点では、とても特別である。家族と一緒に食事ができるのはこの日くらいしかないので、毎年とてもありがたみを感じる食事になっている。
●新年の抱負
4 月から大学生になる。周囲や自分自身の評価、変化を受け止め、柔軟に対処していければ大きな難が訪れない一年になるだろうと信じている。
■親子の絆を知った
東京 谷桃子(2年)
●年末年始の過ごし方
入院している祖父の容体が悪化し、慌ただしい年の瀬を迎えていた。そんな中、一人、年末年始も働く叔母が言った。「元気になってくれるのが分かってるから、私、仕事行くね」と。うれしそうにうなずく祖父を見て、何てすてきな親子の在り方だろうと思った。
●初詣
そんなわけで、今年は初詣もおせち料理もない、バタバタな正月だった。
●新年の抱負
3年生になり、受験生となる。目標は、いつ訪れるか分からない「その時」を待つのではなく、常に「今」を意識し、時間を大切に過ごすこと。午年なだけに、ウマくいく一年となることを願いたい。
■きょうだい仲良く
福島 鈴木亮(2年)
●年末年始の過ごし方
きょうだいが帰省し、総勢11人が自宅に集結。大掃除や大みそかのご飯作りなどをした。大人たちは酒盛りなどをしており、にぎやかだった。
●初詣
初詣に行ったのだが、新年を迎える前にそばを食べて帰ってきてしまった……。兄は酔っ払って、神社に着くまでに5回も転んでいた。
●おせち料理
二段重ねのお重箱2つと、一段のお重箱が1つ。全て自家製だ。小女子やくりきんとん、だて巻きにかまぼこ、となかなか豪華。
おせち料理のほかには、イカとニンジンをしょうゆだれに漬けた福島県の郷土料理「イカニンジン」もあった。

●新年の抱負
春から3年生になるが、今までのスタンスは変えず、のんべんだらりと生活していきたい。あ、取材には行きます。
■歌とダンスと受験勉強

京都 藤林チエ(3年)
●年末年始の過ごし方
私は京都府南丹市のPRユニット「南丹娘」(ご当地アイドル)のメンバーだ。年末年始は、1月5日の「ZEST 御池 新春アイドルパレード」に出演するために、ダンスと歌の練習をしていた。受験生でもあるので、受験勉強も。
●初詣
着物を着て、近所の神社へ家族と行った。田舎なので、人混みもなく静か。「南丹娘」の飛躍と志望校合格、家族の健康をお願いした。
●おせち料理
注文したおせち料理を食べた。おせち料理に、なぜこの食材が使われているのかなどを、家族で話しながら楽しくいただいた。
●新年の抱負
まずは志望校である看護専門学校に合格する! 平日は看護学生、週末はご当地アイドルとしてPR 活動を続けたい!