2024年度大学入学共通テストは1月14日、2日間の日程を終えた。大手予備校は15日夜、予想平均点を公表した。予備校によって予想がわかれている科目もあるが、英語リーディングは昨年に続き難しかった模様だ。国語の平均点は上がりそうだ。(記事2ページ目に、科目別の予想平均点を掲載)

河合塾は、国公立大の受験に必要な5教科平均点(900点満点、地歴と公民は1教科扱い)を文系は546点(昨年の推定値より16点増)、理系は561点(同13点増)と予測している。

河合塾の予測では、平均点が上がりそうなのは英語リスニング、国語、生物、生物基礎、地理Bなど。平均点が下がりそうなのは数学ⅠAなど。

「データネット」(駿台予備学校とベネッセコーポレーションが運営)も15日夜、予想平均点を発表した。文系は520点(昨年の推定値より12点減)、理系は533点(同18点減)と予測した。

データネットが平均点が上がると予測しているのは、英語リスニング、国語、生物、生物基礎、地理Bなど。平均点が下がると予測しているのは、英語リーディング、数学ⅠA、数学ⅡB、日本史Bなど。

河合塾とデータネットで予測が分かれている科目もあるが、英語リーディングは、昨年、共通テスト開始以来最低の平均点(53.8点)だったのに続き、受験生が苦戦した模様だ。一方、国語は昨年(平均点105.7点)より易化した可能性が高い。

大学入試センターは、序盤の採点結果に基づく平均点中間集計の速報値を1月17日に、大半の採点を終えた集計を19日に発表する。科目間の得点が大きく開いた場合の得点調整の有無は19日に決める。