2025年度大学入学共通テストの本試験が1月18・19日に実施された。大学入試センターでは、全国の試験場から送られてきたマークシートを専用の読み取り機にかけて24日までに大半の採点を終える。例年受験番号の記入ミスがあるというが、職員が手作業で確認することで「救済」されることが多いといい、該当科目が0点になるとは限らない。

大学入学共通テストのマークシート

共通テストの受験案内には「受験番号が正しくマークされていない場合は、採点できないことがあります」と注意書きがある。しかし、大学入試センターによると、例年、受験番号が読み取り機で判読できずにエラーとなったり、番号が誤って記入されていたりして、受験者不明の答案が出た場合は、職員が確認作業をしており、「救済」されることが多いという。マークシートの束の中から該当するシートを探し出し、受験番号に加えて氏名の記入がもれていても、座席順や出欠状況から特定することもあったという。

一方、受験案内では解答科目の記入が必要なテストで、そのマークされていない場合や複数のマークがある場合は「解答科目が特定できないため、0点となる場合がある」と記載されている。ただし、「外国語」で「英語」の問題しか配布されていない場合など、センター側で解答科目を特定できる条件も「受験上の注意」に明記されており、特定できた場合は採点されるという。