受験当日に実力を発揮するための注意点を東進ハイスクールの市村秀二さんに教えてもらいました。
スタート1時間前には会場にいよう
―適切な起床時間と会場到着時間を教えてください。
試験開始の3時間前には目が覚めている状態にしていましょう。試験会場には遅くても開始1時間前には到着できるように家を出発しましょう。
―会場に友人や知り合いがいる場合、どうふるまうのが正解ですか?
人によりますね。ひとりでいたほうが落ち着く人もいるだろうし、友達とちょっと会話したほうが安心できる人もいるので、自分自身がどう思うかで決めればよいですよ。ただし、不安をあおる場合があるので、友達と試験ができた、できなかったの話はしない方がいいです。
自信が出る勉強道具を見直そう
―試験直前は何をすればよいですか?
使い慣れた参考書やノートを見直すとよいです。直前に見たところが出題された、なんて話も聞きますが、知識を確認するというよりは、「こんなに頑張ってきたんだぞ!」と見直すことで自信をつけるのが一番の目的です。ぎっしり書き込みをしたノートや参考書など、「自分はこれだけ努力してきたんだな」と感じられる使い古したアイテムを持参するとよいでしょう。
トイレは早めに行っておいて
―会場に入ったらやるべきことは?
会場に入ったら、トイレの場所を確認。トイレはそんなに行きたい感じでなくても、一応行っておきましょう。特に女子トイレは列ができることもあるので、注意が必要です。空いているうちに行ってしまうのが吉です。
あとは、会場の周りの人たちを一回見渡すこと。みんな人間だから、同じように不安を持っています。見渡すことで、客観的に、冷静になれますよ。
市村秀二さん
いちむら・しゅうじ 大学受験予備校「東進ハイスクール」を運営するナガセで広報部長を務める。