2023年度大学入学共通テストは1月15日、2日間の日程を終えた。大手予備校は15日夜、数学の難化などによって5教科平均点が急落した昨年より平均点が上がるとみている。(記事2ページ目に、科目別の予想平均点を掲載)

河合塾は、国公立大の受験に必要な文系受験生の5教科平均点(900点満点)を文系は543点(昨年の推定値より36点増)、理系は555点(同45点増)と予測している。昨年、過去最低だった数学IAの平均点は57点(19点増)、最低水準だった数学ⅡBの平均点は63点(20点増)と予測している。

河合塾の予測では、平均点が上がりそうなのは英語リスニング、数学ⅠA、数学ⅡB、物理、日本史Bなど。

平均点が低下しそうなのは、英語リーディング、生物、世界史B、政治・経済、「倫理、政治・経済」など。リーディングの平均点は昨年より10点、生物は11点、政治・経済は10点低下するとみている。

国語、化学、地理B、現代社会、倫理は昨年に近い平均点になるとみている。

駿台予備学校とベネッセコーポレーションが運営する「データネット」も15日夜、昨年より5教科平均点が上昇する予測を発表した。文系は520点(昨年の推定値より12点増)、理系は533点(同20点増)との予測した。

大学入試センターは、序盤の採点結果に基づく平均点中間集計の速報値を1月18日に、大半の採点を終えた集計を20日に発表する。科目間の得点が大きく開いた場合の得点調整の有無は20日に決める。