受験当日にうっかり忘れものをしたら後悔してもしきれません。東進ハイスクールの市村秀二さんに、入試前日の持ち物を準備する際の注意点を教えてもらいました。

予備の筆記用具も準備しよう

―必要な持ち物をについて教えてください。

まず絶対大事なのは、受験票と黒鉛筆。鉛筆削りは、電動式・大型のものはNGです。消しゴムは、良く消えるプラスチック製を用意しましょう。1個だと心もとないので、2個あると安心です。

使い込んだノートや参考書はお守り代わりになるよ

受験会場には基本的に時計はないと思ってください。腕時計を持っていきましょう。もちろん電卓機能が付いているデジタル時計は使えないので、普通のアナログ時計を用意して、念のために電池を新しく替えておくこと。試験中に止まって「なんでこんな時に……」とならないように。

鼻水が止まらなくなってしまったのに、ティッシュを忘れてつらかったという話も聞きます。ハンカチ・ティッシュも忘れずにしましょう。いつもコンタクトレンズを使っている人は、外れてしまうなどの事態に備えるため、念のためにメガネは持っていきましょう。

体温調節できる服装で

―持っていくと便利なものはありますか?

昼食のほか、長丁場になるときは休憩時間に糖分補給ができるアメなどのお菓子を持っていくと一息つけます。試験会場の室温は寒く感じたり、暖房が効きすぎて逆に暑く感じたりするかは人それぞれです。体温調節のために脱ぎ着しやすい服装をすることをおすすめします。

■入試前日の持ち物チェックリスト

  • ☑受験票・写真
  • ☑筆記用具(鉛筆、消しゴム、鉛筆削り)
  • ☑時計(時計以外の電卓など機能がついているものはNG)
  • ☑防寒具
  • ☑ハンカチ
  • ☑ティッシュ
  • ☑メガネ(コンタクトレンズ着用者)
  • ☑昼食
  • ☑飲み物
  • ☑お菓子
  • ☑参考書、ノートなど勉強道具

※受験する大学の注意事項も必ず確認しよう!

―勉強道具は何を持っていけばよいでしょうか。

使い込んだ参考書、たくさん書き込んだノートなど、「こんなに私は努力したんだ」と自信がつくようなものをおすすめします。

―試験会場の下見はしておくべきですか?

必ずしも必要というわけではないです。最低限地図アプリなどで会場までの行き方は確認しておきましょう。

 
 

市村秀二さん
 いちむら・しゅうじ 大学受験予備校「東進ハイスクール」を運営するナガセで広報部長を務める。