アトラクション系企画・出し物 観客も生徒も一緒に楽しめる 

高校生とお客さんが一緒になって楽しめるのがアトラクション企画の魅力です。中でも見た目のインパクト大の乗り物系アトラクションは、体験時の楽しさも加わり、学校中の注目を集めることも十分に狙えます。そして、テーマパークのキャストのような接客を意識すると、自慢のアトラクションがより際立つはず。

■縁日

夏祭りやバザーなどで行う「ミニゲーム」を教室内で実施する企画。幅広い世代が気軽に参加でき、特に小さな子どもたちに喜ばれます。

ヨーヨーすくい(東京・八王子東高校文化祭取材より)

射的、輪投げ、スーパーボール&ヨーヨーすくいといった定番のミニゲームのほかに、クラスの生徒がモグラ役になる「モグラたたき」や、9つの的目掛けてボールを投げる「ストラックアウト」なども盛り上がるゲームです。

射的(2018年の愛知・旭丘高校文化祭取材より)

スタッフ側の生徒が浴衣を着て接客対応すると、お祭り雰囲気をより演出できます。縁日の参加者には、おまけとして駄菓子のプレゼントも考えてみましょう。

難易度 ★★★   盛り上がり ★★★   観客ウケ ★★★

「縁日」を実施した八王子東高校の詳細記事はこちら
「縁日」を実施した旭丘高校の詳細記事はこちら

 

■謎解き脱出ゲーム

「学校で大事件が発生した!」「悪者倒しに協力してくれ!」といったストーリー仕立てで、プレーヤーが教室からの脱出を試みる体験型のイベントです。個人または複数人のチームを組んで制限時間内に暗号を解読しながら、トラップや迷路をくぐり抜けていきます。企画の要となる問題作成が成功のカギ。脱出ゲームのステージの装飾も凝ったものにしたいですね。

難易度 ★★★★★ 盛り上がり ★★★   観客ウケ ★★★

■お化け屋敷

お客さんを驚かし、準備する生徒もドキドキワクワクが止まらない非日常空間。怖がらせる仕掛けを練ったり、音の演出や装飾を考えたりと準備段階から盛り上がれます。お化け役の生徒は、白塗りや血のりを体にペイントするだけで、テンションが上がること間違いなし。

お化け屋敷(2019年の東京・東葛飾高校文化祭取材より)

視聴覚室のような、2教室ぶんの広さのあるスペースでお化け屋敷を行ってみるのもあり。また、学校の備品の台車を人が乗れるトロッコに改良し、お化け役の生徒がトロッコを押しながら順路を進んでいく「ライド型のお化け屋敷」にするのもよいアイデアですね。

難易度 ★★★   盛り上がり ★★★★★ 観客ウケ ★★★★★

「お化け屋敷」を実施した東葛飾高校の詳細記事はこちら

 

■カジノ

生徒がカジノディーラーとなり、ポーカー、ブラックジャック、大富豪といったカードゲームなどでお客さんと対戦します。小さい子ども向けに、神経衰弱やUNOといった簡単なルールのカードゲームも用意しておくと親切ですね。ダーツやルーレットを製作すると、より本格志向のカジノ空間ができあがります。

難易度 ★★★   盛り上がり ★★★★ 観客ウケ ★★★

■コーヒーカップ&回転シーソー

教室内で披露する、遊園地のコーヒーカップ型のアトラクション。人を乗せた2~4基のコーヒーカップを人力で回転させるこの遊具は、製作日数はかかるものの、高い人気を誇る企画です。

コーヒーカップ(2015年の埼玉・西武台高校文化祭取材より)

ノウハウがないと、高校生製作のコーヒーカップを動かしている動画や写真を確認するだけで本体の完成を目指すのは困難……ですが、過去にコーヒーカップ企画を実施した学校に問い合わせると、必要な材料を教えてくれたり、設計図を提供してくれたりすることも。

コーヒーカップの応用型のアトラクションとして「回転シーソー」があります。この遊具は、人が乗った座席を人力で上下に動かしながら、シーソー全体も人力で回転させていくもの。

回転シーソー(2018年の東京・八王子高校文化祭取材より)

どちらの遊具も完成時にはクラスの一体感がまし、文化祭本番でもお客さんたちの楽しむ姿が見られるはず。ただし、製作開始から文化祭終了まで、作業に携わる生徒たちはもちろん、お客さんの安全面には細心の注意を払うことが絶対に必要になります。

難易度 ★★★★  盛り上がり ★★★★★ 観客ウケ ★★★★★

「コーヒーカップ」を実施した西武台高校の詳細記事はこちら
「回転シーソー」を実施した八王子高校の詳細記事はこちら

 

■ジェットコースター

教室内にジェットコースターのコースを作り、人を乗せた自作トロッコで滑走するスリル満点のアトラクション遊具。これまでの文化祭でジェットコースターの製作実績のない場合は、過去に同企画を実施した学校に問い合わせると、製作ノウハウや設計図を提供してもらえるかも。

ジェットコースター(2019年の東京・東葛飾高校文化祭取材より)

製作中の安全面は絶対に徹底しましょう。文化祭当日も1滑走終えるたびに、コースはゆがんでいないか、ネジが緩んでいないか、トロッコの車輪の強度は十分かの確認を怠らないように。そして、コースがカーブする箇所やスピードの出る箇所には、安全のため人員を配置することは必須です。

ジェットコースターの企画を行う教室内はコースで埋め尽くされているため、必然的にスタッフ側の生徒しか立ち入ることができません。そのため、お客さん自身がジェットコースターの写真を撮るチャンスが実はないんです。滑走を終えたゴール地点で記念撮影のサービスをすると、宣伝効果につながるかも。

他にも、ジェットコースターの応用型として、搭乗者がVRゴーグルを装着して仮想空間コースの滑走を体感できる「VRジェットコースター」を成功させたクラスもありますよ。

VRコースター(2017年の東京・筑波大学附属高校文化祭取材より)

難易度 ★★★★★ 盛り上がり ★★★★★ 観客ウケ ★★★★

ジェットコースター」を実施した東葛飾高校の詳細記事はこちら
「VRコースター」を実施した筑波大学附属高校の詳細記事はこちら

 

■ウォータースライダー

すべり台のようなコースをゴムボートに乗って降下する水のアトラクション。

ウォータースライダー(2019年の埼玉・正智深谷高校文化祭取材より)

ウォータースライダーの製作には、スライダー上を滑るゴムボートを着水させる「人工ため池づくり」と、スライダー部分に水を常時流すための「農作業用の循環ポンプの入手」がマスト。学校側との企画許可の交渉、設置場所の確保、実製作と多くの課題があり、クラス全員の企画に駆ける情熱と団結力が試されます。

難易度 ★★★★★ 盛り上がり ★★★★★ 観客ウケ ★★★

「ウォータースライダー」を実施した正智深谷高校の詳細記事はこちら

 

■バイキング

船に模した乗り物を振り子運動させる、遊園地定番のアトラクション遊具。

バイキング(2019年の埼玉・正智深谷高校文化祭取材より)

コーヒーカップやジェットコースターに比べると、これまでの文化祭で実施した学校は少なく、設計図や製作手順の情報を入手しづらいです。バイキング企画を成功させたクラスは、地域の建築会社や、建築に詳しい大学教授から助言をもらいながら完成にたどり着いたそうです。

難易度 ★★★★★ 盛り上がり ★★★★★ 観客ウケ ★★★】

「バイキング」を実施した正智深谷高校の詳細記事はこちら