第20回 受賞者インタビュー
地域文化研究部門(団体)
最優秀賞
「世界が認めた生きる遺産 ~傾斜での農業を可能にした農具~」
徳島県立池田高等学校 探究科 農具班 作品はこちらからご覧いただけます

―受賞した感想を教えてください
これまで取り組んできた成果が、最優秀賞という形で得られたのは本当に嬉しいです。
―このコンテストに応募しようと思った理由を教えてください
自分たちが取り組んできた研究内容を多くの人に知ってもらいたいと思ったことがきっかけでコンテストに応募しました。
―調査・研究のきっかけとなった出来事や体験したことを教えてください
私は農業というものは身近にあり過ぎて、傾斜地農業も同じような感じだろうと考えていました。ですが先輩方の先行研究や大学の先生などの研究を見る中で、農業を新しい視点で見ているところにとても魅力を感じました。私もこの研究に携わり、もう一度自分の地域の魅力を発見してみようと思いました。
―今回、探究活動をするにあたって、一番重要視したことを教えてください
探究活動をするにあたって、広い視野を持って取り組むことがとても難しかったです。私たちは農具に着目をして研究を進めてきましたが、農具だけにこだわらず、農具から見る世界農業遺産の価値を発見するまでにとても苦労をしました。地域の方や役場の方などからお話を伺い色々な視点で研究をすすめていきました。
―探究活動を通して、成長したことや学んだことを教えてください
仲間と協力して、課題を発見しそれについて探究心を持って取り組むことを学びました。課題を発見するというのはとても難しいですが、仲間と共に疑問を出し合い多様な意見や価値観を交えることで、自分自身、またはグループ全体の視野や可能性が広がったのではないかと私は感じています。また話し合いの中で出た疑問や仲間の意見は、時に研究を大きく前進させるものにもなることがあったので、どんな問いも蔑ろにせず、仲間と共に一生懸命取り組むことが大切だなと思いました。
―今回、探究活動を行って、伝承文化に対する意識に変化はありましたか?
今回、探究活動を行って、身近な生活に焦点を当てて、後世に伝えていくにはどうすればいいのかなど、高校生という立場から伝承を守っていこうという意識が培われました。
―伝承文化を継承していくことについてどのように考えますか? また、伝承文化の魅力は?
伝承文化を継承していくことは、今の私たちにとっても後世の人たちにとっても価値のあることだと思います。また伝承文化を守っていくことで、その時代に生きていなくてもその文化を学ぶことで、過去に生きることができると言った魅力があります。私たちは今を生きていますが、文化を守りそこから学ぶことで、視点が広がり昔の人々の生活の営みなども体験することができるでしょう。伝承文化を継承していくことは、昔のものの価値を高めるだけではなく、私たち自身の生き方にも影響するのではないかと考えています。
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