受賞者インタビュー

【学校活動部門】優秀賞 

「「秋月の乱」と天岩戸伝説~一枚の大絵馬が新事実をもたらす~」

福岡県立朝倉高等学校  史学部         作品はこちらからご覧いただけます 

 
 

―受賞した感想を教えてください

地元の歴史事象である「秋月の乱」をテーマに調査研究した成果が「優秀賞」という結果につながったことは本当にうれしいです。特に今までない新たな視点を調査研究によって提供できたことは本当によかったと思っています。今回の受賞が多くの人々に「秋月の乱」を知ってもらうきっかけになればと思います。

 

―このコンテストに応募しようと思った理由を教えてください

史学部の部活動では毎年、このコンテストを1つの目標として様々な調査研究に取り組んでいるので、調査研究とのタイミングが合えば応募したいと考えていました。

 

―調査・研究のきっかけとなった出来事や体験したことを教えてください

もともとは昨年度に地元地域における神功皇后伝承の調査研究を史学部は行っており、その調査の一環で地域の神社の絵馬を調査している際に今回の大絵馬の存在を知り、大絵馬の「秋月藩」と「明治四年」という文字が気になっていたのですが、今回「秋月の乱」を調査したことで改めて大絵馬を再調査したところ接点を発見したので一気に本格的な調査研究へと進んでいきました。

 

―今回、探究活動をするにあたって、一番重要視したことを教えてください

「秋月の乱」がメインテーマだったのですが、それだけではなく、やはり幕末から明治初期までの歴史の流れや出来事を把握しておくことが不可欠だったので、激動するこの時代の流れを理解することを重視しましたし、そのなかでの「秋月の乱」の位置づけをある程度正確に理解することが苦労した点でもありました。

 

―探究活動を通して、成長したことや学んだことを教えてください

やはり今回、「秋月の乱」をテーマとしたことによって、どのような立場から見ていくか?ということによって「秋月の乱」の解釈が大きく変わることを学び、物事を見ていく際の「多様な視点の大事さ」を学びました。それゆえに歴史解釈の難しさも学んだと思いますし、逆に学ぶことの楽しさも知ったように思います。そしてこのことは歴史に限らずどの分野にも共通することではないかと感じました。

 

―伝承文化に興味を持ったきっかけを具体的に教えてください

やはり朝倉高校の史学部という部活動に入部して活動を始めたことが一番のきっかけになったと思います。

 

―伝承文化を身近に感じますか?

史学部という部活動を経験するまでは身近に感じることは正直なかったのですが、史学部で部活動を経験していくなかで、調査活動を重ねていくなかでだんだん自分の身近なところにも伝承文化はあるんだな、ということを感じるようになりました。自分が気づかなかっただけで誰の身近にも伝承文化は存在すると今は考えるようになりました。

 

―伝承文化を継承していくことについてどのように考えますか? また、伝承文化の魅力は?

伝承文化というのは長い歴史に耐えて今日まで継承されてきた文化だと思うので、そこには何かしらの意味なりメッセージがあると思います。そしてそれは実は今の時代に、あるいは将来に求められる要素が含まれていると思うので、そのことを考えながら継承していくことはすごく意味があると思いますし重要なことだと思います。伝統文化の魅力を一言で述べるのは難しいですが、あえて言えば伝承文化とは「過去ー現在ー未来」をつなぐ1つのメッセージだと思うので、そのメッセージを読み解いて今に活かそうと考えるところが魅力だと思います。

 

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