コロナ禍でオンライン型のオープンキャンパス(Webオープンキャンパス、バーチャルオープンキャンパス)が増えたが、来場型(対面型)に戻す大学も出てきた。多くの受験生に「ミスマッチの無い志望校選び」を指導してきた倉部史記さんに、それぞれのメリット・デメリットや活用法を聞いた。

来場型は早めの予約が吉!

キャンパスや授業の様子を目で見て確かめられるのが来場型の良い所。コロナ禍でオンラインでの開催が多かった昨年に比べ、今年は来場型で実施する大学が増えそうですが、感染防止のため事前予約制になることが予想されます。ホームページなどをこまめにチェックして、確実に予約することを忘れずに。

【「予約できなかった」と後悔しないために】
早めに予約するに限りますが、事前に行きたい大学をリスト化しておきましょう。LINEやTwitterなど、公式SNSで情報を発信している大学も多く、そこでも「オープンキャンパスの事前予約を開始しました」と発信するはず。そのため、公式SNSをフォローしておくことをオススメします。また、オープンキャンパスの予約が取れなかった場合も、個別のキャンパス見学などを別に実施している大学も多いので、問い合わせてみると良いでしょう。

時間や場所の制約が少ないオンライン型

オンライン型のメリットは、情報収集が効率的にできること。時間や場所の制約が少ないので、例えば、全国の国立大学を視野に入れているような場合でも、オンライン型をうまく使えば、効率的に情報収集できます。

オンライン形式で絞り込み、対面式で理解を深める

オンライン形式で、興味を惹かれたいくつかの大学を選び、その中から対面式のオープンキャンパスに参加すれば、より絞り込んだ内容の質問ができ、充実した情報収集が可能になります。

そしてやはり、立地やアクセス、施設や設備、キャンパスの雰囲気、学生の様子を見られることはオンラインにはない魅力です。

それぞれの特徴やメリットを頭に入れながら、賢く使い分けてください。

倉部 史記(くらべ しき) さん
進路づくりの講師、高大共創コーディネーター。NPO法人NEWVERY理事。進路づくり教育の実践と支援や、高大接続事業の実践と支援に力を注いでいる。