伊原さん(左から2番目)と高校生記者たち

伊原六花さんは「バブリーダンス」で一世を風靡(ふうび)した登美丘高校(大阪)ダンス部の元キャプテンで、現在は女優、歌手として幅広く活躍している。高校時代を振り返ってもらった。

やることをリスト化

―ダンス部の経験は今にどう活(い)きていますか。

振り返ってみると、「うれしいな、悔しいな」と思うことは、ダンスで経験してきました。私にとってダンスはなくてはならないもの。部活で学んだことが、今の自分につながっていると思います。例えば、ダンス部を通して学んだ「準備など自分ができることをしていくこと」は、撮影に臨む時に意識しています。

―部活と勉強はどう両立していましたか?

いくら選抜メンバーに選ばれていても、テストで赤点を取ったら部活に参加できませんでした。赤点で部活ができないことは一番悔しいし、穴を空けてしまうのは他の部員にとって迷惑になってしまいます。私はダンスをしたいがために勉強をしていました。

スケジュールを立てることが好きだったので、やらなくてはいけないことをリスト化して「これが終わったらダンスしよう」「動画を見よう」などと決めていました。

時間は有限、努力は無限

―座右の銘を教えてください。

ダンスの先生に言われた「時間は有限、努力は無限」です。時間には限りがあるけれど、その中でどのように頑張るかは自分次第。同じ時間でも過ごし方が濃ければ濃いほど、到達するレベルが上がっていきます。あまりやる気が出ないときには、この言葉を思い出して頑張るようにしています。

自分なりに努力しよう

―高校生にメッセージをお願いします。

部活や自分の好きなことをやっていて出会う方たちに導いてもらったことが多く、いまの自分がいることに感謝しています。努力して頑張っていれば、しっかり見ていてくれる人がいます! 私にとっては、ダンス部のコーチでした。

つらいと感じるのは、何かをやろうと思っていたり、頑張ったりしている時だからだと思います。今は「頑張っていたらこれからめっちゃいいことがある」と、できるだけポジティブに考えて、周りの人を大切にしてください。自分なりに努力していたら、きっと何かいいことがあると思います。
(安部帆の香・2年、萩原実柚・3年、吉岡知夏・2年)

伊原さんの初主演映画「明治東亰恋伽」

 ごく普通の女子高生・綾月芽衣(伊原六花)は、赤い満月の夜に出会った自称「奇術師」のチャーリー(小林豊)と明治時代へとタイムスリップ。そこは物の怪(け)の存在が認められている、少し不思議な明治時代の「東亰」だった。6月21日から全国公開。
いはらりっか
 1999年6月2日生まれ。2018年6月、「rikka」で写真集を発売。4月「チア☆ダン」で女優デビュー。19年1月デビューシングル「Wingbeast」を配信。