★JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテストの募集要項はコチラ

開発途上国の現状や開発途上国と日本との関係について理解を深め、国際社会の中でとるべき行動について考える機会を設けることを目的とし、中学生・高校生を対象にJICAが実施しているエッセイコンテスト。2022年度のテーマ「世界とつながる私たち-未来のための小さな一歩-」でした。
 これから応募にチャレンジする中高生をはじめ、国際協力に関心のある中高生もぜひ”受賞者の声“に耳を傾けてみてください。

2022年度 国際協力特別賞
髙木 大雅さん 石川工業高等専門学校 3年

 

 

Q. エッセイコンテストに応募されたのはなぜですか? きっかけや経緯を教えてください。

エッセイコンテストを知ったのは、学校で掲示されていたポスターがきっかけです。また、このコンテストを知った直前、カンボジアからの留学生(作中に登場)との出会いがありました。彼との交流を通じて、まだ知らないことが次々見えて、これまで僕の中で当たり前だと思っていたことは、思い込みに過ぎないことと知りました。その交流で学んだ国際交流の大切さや変化したグローバルな視点を基にエッセイにしたいと思い立ち、応募しました。

髙木 大雅さん(左)とクラスメイトのカンボジアから来た留学生(右)

Q. エッセイで一番表現したかったのはどんなことですか?

日常生活の中で、世界に目を向けることや国際交流の大切さをクラスに来た留学生が教えてくれたということです。その中でも、留学生との交流を経て大きく変わった国際協力に対する想いを表現したかったです。

Q. エッセイ執筆の過程で苦労したことや、工夫したことがあれば教えてください。

限られた字数の中で、自分の想いを簡潔に綴ることや多くの人に「些細なきっかけから国際交流は始まる」というメッセージを表現することに苦労しました。また、自分が学んでいる建築学とSDGsや国際協力を結びつけることを工夫しました。

Q. 執筆してよかったと思うことがあれば、教えてください。

第一に、国際協力特別賞という栄えある賞を頂けたことがとても嬉しかったです。作品集を通じて、コロナ禍の貴重な国際交流が多くの人に知ってもらえるということを感慨深く感じました。そして、対面で開催された表彰式で出会った高い志をもった中高生との交流も思い出に残る貴重な経験になりました。

 

Q. 次回のコンテストの応募を考えている生徒に向けて、テーマの決め方や、文章の書き方のアドバイスをお願いします。

自分の日常を題材にすることがおすすめです。何気なく感じたり過ごしたりしている日常には、沢山の人やモノとの出会いが潜んでいます。そんな小さな窓を通して見る世界は、きっと他の人と被ることのない唯一無二なものだと思います。また、些細な変化に目を向けることは、文章を書くときのトレーニングにもなると思います。

「文章を書く」ということは自分を表現する上で欠かせないツールです。そのためには、時間をかけてじっくりと多くの事柄に思考を巡らせることが重要だと思います。そこに自分の経験を織り交ぜると文章に彩りが加わります。僕は、いつも文章を書く時、核となるキーワードを文中に散りばめます。題名とキーワードが結ばれることで、オリジナリティ溢れる文章に仕上がるはずです。

Q. あなたのこれからの目標や夢があれば教えてください。国際協力に何らかの形でかかわりたいと思っているようでしたら、そのかかわり方も教えてください。

日本や世界の為に尽くすことができる人になりたいです。その中でも、現在学んでいる日本の伝統的な建築の知識を応用させて、安全な住居で生活することができていない発展途上国の人々の課題を技術で解決したいです。そしていろんな人から喜ばれる人になりたいです。

石川工業高等専門学校は、全国でも数少ない建築学科を有する高専