東京大学は2023年3月10日、一般選抜の合格者を発表した。9306人が志願し、2997人が合格した。合格者のうち女子は21.8%で、過去最高という。

学内掲示は今年も実施せず

東大は新型コロナウイルスの流行以来、学内の掲示での合格発表は取りやめており、今年も合格者受験番号はインターネットでの掲示にとどめた。

「ジェンダーバランスとれたキャンパスに」

東大入試の合格発表について説明する東大幹部

東大は、藤井輝夫総長のもと「ダイバーシティ&インクルージョン宣言」を掲げて学生の多様性を重視しており、特に女子学生の増加を目指している。今年の一般選抜は、志願者のうち22.5%にあたる2092人が女子だった。女子合格者は昨年より60人多い653人で、割合は2021年(20.0%)、22年(19.8%)を上回る21.8%に達した。東大によると過去最高の比率という。入試担当の藤垣裕子理事は、「志が高く、能力の高い女子が受験してくれるようになっている。非常にありがたい。高校で先輩の女子が合格すれば、後輩も志願するようになる。ジェンダーバランスのとれた多様性のあるキャンパスを実現したい」と話した。

現役合格者7割超える

合格者のうち、今春高校などを卒業する現役生は73.4%。2019年は現役比率が66.6%だったが年々現役比率が高まっている。昨年高校などを卒業した合格者は24.4%、一昨年以前に卒業した合格者は2.2%だった。

合格者の出身高校は、東京が33.6%、東京以外の関東が23.9%だった。

合格最低点・最高点は?

東京大学の安田講堂

東大は文科・理科それぞれ3つの科類ごとに募集した。2月25・26日に筆記試験(440点満点)を行い、理科三類は27日に面接試験も行った。大学入学共通テストの成績を110点満点に換算し、550点満点で合否を決めた。

問題は、文科、理科それぞれで共通。科類ごとに採点基準が異なる可能性があり、単純比較はできないが、合格者最低点は、文科一類が約344点、文科二類が約342点、文科三類が約340点、理科一類が約315点、理科二類が約313点、理科三類が約358点だった。文科は昨年より35~40点、理科は10~25点上昇した。最高点は、文科が文科三類の約468.6222点、理科が理科三類の458.8222点だった。

留学生・帰国生入試合格者も発表

東大は3月10日、外国学校卒業生特別選考の合格者48人も発表した。私費留学生などが29人、帰国生などが19人だった。2月に発表があった学校推薦型選抜の合格者88人も含めた3種類の入試の合格者3133人に占める女子は711人で、比率は22.7%で、過去最高という。