人気グローバルボーイズグループ「JO1」のメンバー・白岩瑠姫さんに高校生記者がインタビュー。高校時代の思い出を交えながら、「プレッシャーの跳ねのけ方」など高校生から寄せられた質問に答えてくれました。(取材・新井麗乃亜=高校生記者、構成・中田宗孝、写真・玉井幹郎)

「自信持ち踊る姿」を見せたい

―高校生からの質問です。「精神的にも肉体的にも疲れているなと感じている受験生です。白岩さんは仕事でプレッシャーがかかる場面がたくさんあると思いますが、そんなときはどのように乗り越えていますか」

自信がプレッシャーを跳ねのけるんだと思います。もしも僕がコンサート中に自信のないパフォーマンスをしていたら、ファンの方だってそんな姿を見たくはないですよね。やっぱり自信をもって踊っている僕を見て、元気をもらったな、応援したいなと感じてくれると思うんです。

だからプレッシャーがかかる場面でも、僕はマイナスなことは何も考えず、自信を持って楽しみながらパフォーマンスをすることを心掛けています。

白岩瑠姫さん(スタイリスト:齋藤良介、ヘアメーク:佐々木美香)

―自信を持つにはどうしたらいいでしょう。

本番までの積み重ねです。テスト直前になって突然頑張りだしても、いきなり成績が上がるわけじゃない。コツコツと本番に向けて自分を追い込みながら取り組んできた勉強が、自信につながるんだと思います。

受験本番は、今までやってきたことを後悔しないように出し切るだけ。その日、自分ができる100%を発揮してください。自分を信じて。

文化祭のクラス演劇で主役に

―白岩さんはどんな高校時代を過ごしていましたか。

中学まではサッカー漬けの毎日だったんです。放課後になると電車に乗ってクラブチームの練習に向かって。勉強は電車の中で自分の膝を机代わりにしてするみたいな。一方で、自由に遊んでいる同級生たちをうらやましく感じる自分がいたんです。だから高校では、小学生から約8年続けたサッカーを辞めて、別の青春に時間を注ごうと決断しました。

 

高1の文化祭でのクラス演劇では、他薦で僕が主役を演じることに。「さすがに主役は……」と思って、結構抵抗したんですよ(苦笑)。でもクラス一丸となって劇を作りあげて、優勝できたんです。学校生活の一番の思い出になりましたね。

―何年間も打ち込んでいたサッカーを辞めた後悔はありませんでしたか。

サッカーを辞めた選択が正しいのかそうでないのかは、当時の自分にも誰にも分からない。だけど、自分で決めた選択が間違ってなかったと心から思えるように行動していくことはできるとは思っていました。

高校時代に出会った友だちとは今でも交流を続けていて、彼らの存在は僕の心の支えになっています。そしてJO1のメンバーとして今、ここにいます。もしサッカーを続けていたらこうはなっていなかったと思うので、あの時の自分の選択は良かったんだと感じています。

美術部員の高校生を演じる

―映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」では、銀髪の高校生・青磁を演じます。

僕と青磁の言動は似ている部分があったんです。共通点を見つけることができて、青磁のキャラクターにとても親近感が湧きました。

例えば、青磁の「人生一度きりしかないから、やりたいことやったほうがいい」というセリフがあるんですけど、僕もJO1のライブ中にファンの方々に向けて「このステージが人生で最後になってもいいように……」なんてよく言うんです。青磁の考え方は、僕が普段生きている中で思っていることと似ていた。だから青磁を演じてはいましたが、気負うことなく、自分の本心のようにセリフを届けられたんです。

 

―白岩さんが演じた青磁は、絵を描くことが好きな美術部員でもあります。

絵画鑑賞は元々好きで、絵には興味がありました。今作では絵を描くシーンの演技もあったので、絵画監修の方が親身になって教えてくれたんです。筆の持ち方をはじめ、絵描きの方がするような動作を動画でいくつも送ってくれて。そんな絵画監修の方の心意気に応えたくて、自宅で色を作ったり実際に絵を描いたりして上達できました。実は映画本編の中にも2作品、僕が描いた絵が紛れ込んでいるんです。それもうれしかったですね。

『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』オリジナル付せんを3人にプレゼント!

高校生新聞編集部LINE公式アカウントとお友達になってから、「白岩瑠姫さんプレゼント希望」と明記の上、「学校名・学年・性別・記事の感想」をメッセージに書いて送ってね。応募資格は高校生・中学生に限ります。10月31日締切。当選者には編集部からメッセージでお知らせします。

しろいわ・るき 1997年11月19日生まれ。東京都出身。2020年、11人組グローバルボーイズグループ「JO1」のメンバーとしてデビュー。9月20日に3RD ALBUM『EQUINOX』をリリース予定。個人では「JO1のオールナイトニッポンX(クロス)」のメインパーソナリティーを務める。9月1日公開の映画「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」で、俳優として初の主演を飾る。同作の主題歌にはJO1の楽曲「Gradation」が起用されている。

映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』

(C)2023『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』製作委員

高校生の茜(久間田琳加)は、学校では周囲からの人望も厚く、学級委員長を務める。家では家事の手伝いや妹の面倒も見るしっかり者、という優等生の茜だったが、学校ではマスクが手放せない。そんなある日、茜は絵を描くことを愛する銀髪のクラスメイト・青磁(白岩瑠姫)から「俺、お前のことが大嫌い」と言い放たれてしまい……。9月1日(金)から全国公開。

  • 出演:白岩瑠姫(JO1) 久間田琳加
  • 箭内夢菜 吉田ウーロン太 今井隆文 / 上杉柊平 鶴田真由
  • 監督:酒井麻衣 
  • 原作:汐見夏衛「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」(スターツ出版 刊)
  • 脚本:イ・ナウォン 酒井麻衣
  • 音楽:横山克 濱田菜月 主題歌:JO1「Gradation」(LAPONE Entertainment)
  • 製作:『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』製作委員会 制作プロダクション:C&Iエンタテインメント、アスミック・エース
  • 配給:アスミック・エース
  • (C)2023『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』製作委員会