私は中高一貫校に通っています。私には中学のときに出会って、今は高校が違う親友がいます。いじめや親友の不登校を経験した中学時代、そして高校生の今、思うことを書きます。(高校生記者・月の雨=2年)

遠足がきっかけでいじめの標的に

私は中1のとき、遠足をきっかけにいじめにあいました。私は張り切ってグループ行動のリーダーになったのですが、周りの人は私ほどやる気がなく……だんだん気持ちのずれが広がっていき、遠足はあまりいい思い出にはなりませんでした。

親友とクリスマスに行ったハウステンボス

同じグループだった人にその後悪口を言われ、それが広がっていき、気づいたら私はいじめの標的に。毎日、聞こえるように悪口を言われ、地獄のような日々でした。その時仲良くなり始めていたのが今の親友Aで、少しずつ私にとって心のよりどころになっていきました。

親友が不登校、心のよりどころを失い

ですが、中2のある日、Aは学校に来なくなりました。最初は「持久走の練習が嫌なのかな?」と思っていたのですが、その時期にAの原動力となるものが急になくなり、燃え尽きてしまったとわかりました。Aはすごく苦しんでいて、一言で片付けられないような理由で学校に通えなくなる人もいるのだと感じました。 

親友とガチャガチャで買ったお気に入りのスクイーズ

Aが不登校になってから、私は学校で本心を言える人が少なくなって、頑張りたくても頑張れない状態になっていました。成績も下がり、先生に「あなたは勉強すれば絶対他の人よりできるのに、なんでしないの?」と言われてしまいました。何も努力していないみたいに言われたことがつらくて、逃げ出すように泣きながら帰りました。

その日、学校に来ていたAは一緒にいてくれて、「頑張れている人には頑張れない人の気持ちは分からないと思うけど、誰にだって頑張れない時はあるし、泣きたい時は泣いていいんだよ」と言って話を聞いてくれました。あの時の温かさは今でも忘れません。

互いを支える関係でいたい

Aはその後も不登校が続き、なんとか高校には進学できましたが高1で中退、通信制高校に転校しました。中退にはあまり良くない印象を持つ人もいるかもしれませんが、私はそう思いません。親友が自分で決めたことだし、私が支えられたように私もAのことを支えていきたいと思っています。

親友からもらった誕生日プレゼント

高校が違う今もたまに遊んでいて、本当にAが親友で良かったなと感じています。これからも、Aと支え合いながらも高みを目指していける関係になり、頑張ろうと思います。