周りと比べ「細くなりたい」と感じている中高生は多いはず。ダイエットは一歩間違うと命の危険がある摂食障害になる危険がある。日本摂食障害協会理事の作田亮一先生に健康的にダイエットするために知ってほしいことを聞いた(黒澤真紀)

【お悩み】健康的にダイエットをするには?

私はすぐに太ってしまいます。二の腕も下半身も気になります。周りの子みたいに、とにかく細くなりたいです。ダイエットをしようと思っているのですが、お医者さんからみて気をつけたほうがよいポイントを教えてください。​

一人でダイエット計画を立てないで

まず、思春期は、身長も体重も増えて当然の時期だと知っておきましょう。痩せ続けているほうがむしろ問題です。それでも、やや肥満傾向があってどうしてもダイエットをするのであれば、小児科や内科の先生、学校の養護の先生に相談してください。適正なカロリー摂取量や運動量を考えるなど、一緒にダイエットメニューを作ってもらってください。一人でダイエット計画を立てないことが大切です。

ダイエットをするときの注意点は?

小児科や内科は、風邪をひいた時など体調が悪い時だけ行くものだと思いがちかもしれません。ですが、こういった身体についての相談もできるのです。または、かかりつけの小児科がある場合は、その先生を頼っても良いかも知れません。

誤ったダイエットをすると、命に関わる「摂食障害」の危険もあります。とにかく大切なのは、一人で実行しないことです。

 

作田亮一さん

さくた・りょういち 1982年 日本大学医学部卒業。専門は小児神経学、小児心身症、神経発達症。現在、獨協医科大学特任教授・埼玉医療センター子どものこころ診療センター長。『10代のための もしかして摂食障害? と思ったときに読む本 「やせたい気持ち」から離れられない』(合同出版)監修