全国から集まる高校生が国内外の大学生と合宿形式で学ぶ「HLAB(エイチラボ)2023サマースクール」が8月に5地域で開催される。6月30日まで参加者320人を募集している。

東京・長野・宮城・群馬・愛媛で

開催地は東京、長野県小布施町、宮城県女川町、群馬県高崎市榛名湖(はるなこ)町、愛媛県今治市・大洲市。2011年からサマースクールをてがける一般社団法人HLABが開催地の自治体と協力するなどして運営する。

寝食ともにして語り合う

プログラムは米国ハーバード大学のリベラルアーツ教育の舞台である寮生活をモデルにしており、参加者は寝食を共にしながら、語り合い、学び合う。生徒数人と先生役の学生による対話型授業や、社会の一線で活躍する人による講演、学生や社会人との自由な語り合いの時間などで構成される。開催地の特色を生かしたワークショップが盛り込まれるほか、愛媛は「脱炭素」もテーマにする。高校生のサポート役としてハーバード大をはじめ国内外の大学生160人が参加する。

サマースクールの開催中は、高校生同士、高校生と大学生の語り合いの様子があちこちでみられる(写真は過去の開催時の様子、HLAB提供)

6月30日締切、課題で選考

5地域とも8月14日開始で東京のみ21日まで7泊8日、他地域は20日まで6泊7日。参加費は東京が13万2000円で、他地域が11万円(いずれも税込み)。5地域まとめて320人を募集しており、締め切りは6月30日。課題エッセイなどによる選考がある。応募者の希望もふまえた選考によって、参加地域が決まる。

勇気を出して応募して

HLABの広報担当者は「将来やりたいことや、進学先を決め切れていない人にも、『こんなに面白い世界があるんだ』と進路のヒントをもらえる場になります。決まっていない人こそ、勇気を出して応募してほしい」と話す。プログラムでは日本語と英語を使用するが、英語力を選考基準にはしておらず、「コミュニケーションをとるやる気があれば、英語力を伸ばすきっかけになる」という。

詳細は公式サイトを参照。