【文化祭】クラス演劇 こだわり抜いたエリザベート(東京・日比谷高校)

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エリザベートを公演した日比谷高校3年4組

 東京・日比谷高校の「星陵祭」(9月18・19日)では、全てのクラスが教室で演劇を行う。その人気はチケットを求めて客が長蛇の列を作るほど。3年4組はオーストリア皇妃の一生を描いた「エリザベート」を演じた。

抜群の歌唱力が売り

 50分の劇を1日に5、6回こなす。定員は各回約80人で、立ち見が出るほどの盛況ぶり。3年4組は合唱部の生徒が多く、特に歌のうまい男女が集まっている。キャストが高らかに歌い上げると、会場からは盛大な拍手が沸き起こった。

完成は本番前日

 準備を始めたのは2年生の冬。「劇場でエリザベートを見て感動し、どうしてもやりたいと思った」と話すのは、演出・脚本の塩口滉一郎君。冬休みの約1週間で脚本を書き上げた。

 4月半ばから練習を始め、あわせて舞台装置の設計などの構想を練った。場面転換が多いため、カーテンの開け閉めで表現した。試験期間も時間を決めて集中して練習し、完成にこぎ着けたのは本番前日だった。

教室の前に飾られた、演目をイメージした手作りの看板

「意外な一面知った」

 三木穂乃佳さんは演技指導と助監督を担当した。「自分自身が頑張る姿勢を(クラスメートに)見せることで、全体を良い方向へ持っていくように心掛けた」と話した。「(普段はそうは見えないけれど)実は家で猛練習している人がいたり……」とクラスメートの意外な一面を見つけたという。

 受験生でもある40人をまとめるのは大変だったのでは。監督の長谷川雪音さんにそう尋ねると「考え方ややる気の違いはある。衝突してもみんな『演劇がやりたい』という気持ちは一緒だから、熱意は伝わると信じてやってこられた」と語っていた。

(野村麻里子)

(高校生新聞 2016年10月号から)

 

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