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中学3年生の時に交通事故に遭ってしまった大家弓佳さん。母の言葉をきっかけに、自分の小さな手でできることがあること、自分のできる範囲で行動を起こすことができることを伝えたかった、と振り返りました。
2021年度 外務大臣賞
大家 弓佳さん 清教学園高等学校 1年
Q. エッセイコンテストに応募されたのはなぜですか? きっかけや経緯を教えてください。
私の通っている清教学園高校で、SDGsについて学ぶ一環として課題となっていたからです。
Q. エッセイで一番表現したかったのはどんなことですか?
「たとえ小さな小さなことでも不要なんてことはない」「小さな力でも、大きな力の一部になれる」
それは私自身、言ってほしいことでもあるのですが、表現したかったことです。
私たち誰もが、私たちにできる範囲でも行動を起こすことができるのだということ。特別なことや難しいことから始めなくても良いはずだから、一緒に考えて、多くの手をあわせていきませんかということ。それを、私は伝えたかったです。
Q. エッセイ執筆の過程で苦労したことや、工夫したことがあれば教えてください。
私は留学や特別な活動などの経験がなく、今は他の人よりもできることも少ないので何を書けば良いのかとても悩みました。ですが、その気持ちを素直に書くようにしました。
Q. 執筆してよかったと思うことがあれば、教えてください。
自分の心の内をエッセイとして表すという行為で、より深く自分を見つめ考えることができました。
Q. 次回のコンテストの応募を考えている生徒に向けて、テーマの決め方や、文章の書き方のアドバイスをお願いします。
誰かの言葉や何かの出来事、行動したことなど、たとえ些細な事でも自分にとって何かがひっかかったり響いたりしたことを書き出してみることをお勧めします。それについて感じることや自分がどうしたいのかなど、矢印で書き足していくと良いと思います。そうして広げていけるものをテーマとして選んではどうでしょうか。図解のように広がったら、どうしても書きたいところを残して、他を削ったりまとめたりします。
Q. あなたのこれからの目標や夢があれば教えてください。国際協力に何らかの形でかかわりたいと思っているようでしたら、そのかかわり方も教えてください。
正直、事故前の自分に戻りたいという気持ちをまだ捨てられません。ですが、今こうしていられることに感謝して、日々を積み重ねていきたいです。病院の先生方や看護師さん、消防や警察、検察の方。千羽鶴を折ってくれた皆や卒業まで支えてくれた中学校の先生方。そして、家族や清教学園の先生方とクラスの皆に、本当に感謝しています。まだ、毎日が精一杯の私には明確な目標をたてられませんが、SGH ネットワーク認定校である清教学園高校で様々なことを学び、いつか皆さんや社会の一助となりたいです。