★JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテストの募集要項はコチラ

開発途上国の現状や開発途上国と日本との関係について理解を深め、国際社会の中でとるべき行動について考える機会を設けることを目的とし、中学生・高校生を対象にJICAが実施しているエッセイコンテスト。2020年度テーマ「世界とつながる自分~私たちが考えること、できること~」において、中学生の部 審査員特別賞を受賞した荒木愛海さんの作品「今、私にできること」を紹介します。

2020年度 中学生の部 審査員特別賞 
荒木 愛海さん 江東区立第四砂町中学校1年

 
 

Q. エッセイコンテストに応募されたのはなぜですか? きっかけや経緯を教えてください。

何か一つコンクールに応募するという中学校の夏休みの課題の中に、JICAエッセイコンテストがありました。ネパールでの経験を多くの人に伝えたいと思っていたので、とても良い機会だと思いJICAエッセイコンテストに応募しました。

Q. エッセイで一番表現したかったのはどんなことですか?

国際協力において、今、自分が今できることは、自ら学び自分自身にもっと力をつけることと、自分が見たこと知ったことをできるだけたくさんの人に伝え、みんなに考えてもらえるきっかけにして欲しいということです。

Q. エッセイ執筆の過程で苦労したことや、工夫したことがあれば教えてください。

読んだ人がネパールの子どもたちの抱える課題を自分事として感じてもらえたらと思い、男の子と出会った時のことをなるべく細かく描写し、当時10歳の私の戸惑いや気付きをなるべく率直に書きました。

Q. 執筆してよかったと思うことがあれば、教えてください。

コンテストに入賞したことで、たくさんの人にネパールの子どもたちのことを知っていただく機会をいただきました。

また、執筆する中で「教育を受ける機会があるということ」「誰かの力になる必要な支援とは何か」について深く考えることで、自分の考えや今後の目標などがはっきりし、学びの機会をさらに大切するようになりました。

Q. 次回のコンテストの応募を考えている生徒に向けて、テーマの決め方や、文章の書き方のアドバイスをお願いします。

 
 

実は、私は文章を書くことが得意ではありません。今もコンテストの文章を書き直したいくらいです。

けれど、そんな私でも賞をいただくことができたのは「アンテナをはること」を心がけていたからではないかと思います。

学校だけではなく本や新聞、オンライン講座など機会があれば積極的に学ぶ。家族と日々の出来事に限らず、国際問題やニュースなどたくさん会話をする。そうやってアンテナをピーンとはっていると、色々なことに興味がわいてきます。興味を持ったことの中から書いてみたいというテーマがきっと見つかると思います。

そして私は、興味を持ったことはとことん調べてみたり、実験してみたり、体験してみます。難しいことにも挑戦してみます。

10歳の時、私がネパールを訪れたのは、植物や動物など自然科学が好きで興味を持った趣味の登山のためで、豊穣の女神と言われるアンナプルナのベースキャンプ(4130m)に挑戦するためでした。

そのように様々なことに興味を持ち、経験する中で、自分の心にしっかりとなにかが残るような経験や出会いをすることがあります。その時の経験を大切にし、情景や感情を生き生きと伝わるように書くことが大切なのではないかと思います。

Q. あなたのこれからの目標や夢があれば教えてください。国際協力に何らかの形でかかわりたいと思っているようでしたら、そのかかわり方も教えてください。

私の次の目標は「奥穂高岳と槍ヶ岳の登頂」です。この夏、挑戦する予定です。

そして将来の夢は、JICAや国境なき医師団など海外で活躍する看護師になることです。

エッセイコンテストをきっかけに知ったJICAの地球ひろばを訪れたり、自分で調べて学びを深める中で、医療はどこにいるどんな人も平等に受ける権利があり、医療を必要としている人たちがたくさんいると知りました。

英語やフランス語などの語学力も身に着け、看護師だけでなく、保健師や助産師の資格も取り、様々な現場で活躍したいと思っています。