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開発途上国の現状や開発途上国と日本との関係について理解を深め、国際社会の中でとるべき行動について考える機会を設けることを目的とし、中学生・高校生を対象にJICAが実施しているエッセイコンテスト。2020年度テーマ「世界とつながる自分~私たちが考えること、できること~」において、高校生の部 国際協力特別賞を受賞した沓間まり萌さんの作品「一歩先に見えた世界」を紹介します。

2020年度 高校生の部 国際協力特別賞 
沓間まり萌さん 学校法人聖心女子学院不二聖心女子学院高等学校1年

 
 

Q. エッセイコンテストに応募されたのはなぜですか? きっかけや経緯を教えてください。

学校の先生から勧めて頂き、私も自身の経験から得た教養を一人でも多くの方々に知って頂きたいと思う気持ちもあり、応募しました。

Q. エッセイで一番表現したかったのはどんなことですか?

今回私は一歩踏み出す勇気をテーマにしました。日韓関係の問題は、永遠の課題であり解決することが難しいでしょう。しかし、思想や文化が異なっても互いに手を取り合えば心は必ず通じ合うことを表現したかったです。

読者の方々が私の心情の変化や価値観に共感し、一歩踏み出すことがいかに大切かを知って頂けると幸いです。

Q. エッセイ執筆の過程で苦労したことや、工夫したことがあれば教えてください。

第二次世界大戦が起源の日韓問題は、日本人、韓国人の双方にとっても複雑なものであり、簡単に解決できることではありません。

今回私が苦労したことは、私がみた”一歩先の世界”をどう分かりやすくかつシンプルに表現するかです。

韓国に対してネガティブな考えを持つ日本人も多く存在するのは紛れもない事実です。そのような方々にも教科書や新聞で得た知識が全てではないということを理解していただけるよう、努力しました。

Q. 執筆してよかったと思うことがあれば、教えてください。

今回、エッセイが受賞することができ嬉しい気持ちです。私のエッセイに込めた想いが多くの方々の心にも響いたということを実感でしました。

また、他の受賞者の方々のエッセイから教訓を学び得ることができました。何気ない言葉や行動が、感動と共感を生み出すと改めて学びました。

Q. 次回のコンテストの応募を考えている生徒に向けて、テーマの決め方や、文章の書き方のアドバイスをお願いします。

私にとって身の回りの環境全てがテーマのエッセンスにすぎないと思います。

確かに、家族や友人といった当たり前の存在について話を広げることは難しいかも知れません。その際に私が意識していることは、新しい視点から考え直すことです。

例えば、違う角度から物事を捉えたり、私はこう考えるけど他の人はもしかしたらこう考えるのでは、なとです。このようなことを意識することで内容に深みが出たり、素直な文章になると思います。

また、私は常にメモ帳と国語辞典をもっており、文章を書く時に使えるフレーズをメモしたり、単語を辞典で調べて一つのエッセイに同じ単語を使わないよう、国語力を高めるなど努力しています。ちょっとした努力が、文章力や表現力を高め、自信につながると思います。応援しています!

Q. あなたのこれからの目標や夢があれば教えてください。国際協力に何らかの形でかかわりたいと思っているようでしたら、そのかかわり方も教えてください。

私は世界を舞台に活躍する女性になりたいです。まだこれという仕事はありませんが、自身の将来に向け、私は普段から学校の授業に励んだり、語学力のさらなる向上を目指して日々精進しています。

また、ボランティア活動やコンテストにも参加し、私にとって何がやりがいがあるのかを模索していきます。