★JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテストの募集要項はコチラ

開発途上国の現状や開発途上国と日本との関係について理解を深め、国際社会の中でとるべき行動について考える機会を設けることを目的とし、中学生・高校生を対象にJICAが実施しているエッセイコンテスト。2020年度テーマ「世界とつながる自分~私たちが考えること、できること~」において、中学生の部 審査員特別賞を受賞した高橋苺梨さんの作品「It’s time to re-think poverty.」を紹介します。

2020年度 中学生の部 審査員特別賞 
高橋 苺梨さん 山形市立金井中学校3年

Q. エッセイコンテストに応募されたのはなぜですか? きっかけや経緯を教えてください。

私が当コンテストに応募したきっかけは、夏季休暇時の課題として作文が出されていたからです。当時は受験生ということもあり、作文の提出は任意だったのですが、元々自分の気持ちを言葉で表すことが好きな上、国際問題にも興味があったので応募することにしました。

Q. エッセイで一番表現したかったのはどんなことですか?

今尚悪化する国際問題や、コロナ禍で閉ざされかけた私の夢に対する漠然とした不安や感じている鬱念を通して、この状況下で自分自身を奮い立てる気持ちを一番に表現したいと思いました。

Q. エッセイ執筆の過程で苦労したことや、工夫したことがあれば教えてください。

600文字という限られた字数の中で、いかに濃く、深く自分の気持ちを表現できるか、という所が一番苦労した点です。

Q. 執筆してよかったと思うことがあれば、教えてください。

このエッセイを書く過程で、コロナ禍で打ちのめされ漠然としていた自身の夢をより具体的に思い描けるようになった事です。また、国際問題について沢山調べ、考えを張り巡らせることで探究的に学ぶ事ができました。

Q. 次回のコンテストの応募を考えている生徒に向けて、テーマの決め方や、文章の書き方のアドバイスをお願いします。

テーマを決めるときには、自分が一番興味のあること・伝えたいことは何かを考えると良いと思います。自ら文章を一から作り上げるエッセイは芯が通っている方が書きやすいと思います。

文章の書き方としては、規定字数の倍の文章を最初に書くことです。私自身、自分の気持ちや考えを思うままに綴り数倍の字数となりましたが、文章を削りながらもっと良い言葉がないかと煮詰めていく内に、内容の濃い文章を作り上げることができました。

また、沢山の人に見てもらうことも大切だと思います。私は先生を始め、家族や友人など、15人ほどに見てもらいました。年齢・性別などが偏らないように意見を求めることで、どんな人が見ても誤解を生まず、自分の言いたいことがしっかりと伝わるような文章を考えました。

Q. あなたのこれからの目標や夢があれば教えてください。国際協力に何らかの形でかかわりたいと思っているようでしたら、そのかかわり方も教えてください。

私の夢は起業家になる事です。この職業であれば、世界中の困っている人たちに多様な視点から手助けできると考えました。そのために現在は留学を考えています。世界中の人と交流し視野を広げ、国際問題をSNSだけでなく、自分の目と耳を通して直接知りたいと思っています。コロナ禍ではありますが、その状況に決して屈することなく、自分にできることは何かを常に考えていきたいです。