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開発途上国の現状や開発途上国と日本との関係について理解を深め、国際社会の中でとるべき行動について考える機会を設けることを目的とし、中学生・高校生を対象にJICAが実施しているエッセイコンテスト。2020年度テーマ「世界とつながる自分~私たちが考えること、できること~」において、中学生の部 優秀賞を受賞した今西 由莉香さんの作品「世界へ羽ばたけ、日本のトイレ」を紹介します。

2020年度 中学生の部 優秀賞 
今西 由莉香さん 福岡大学附属大濠中学校3年

 

Q. エッセイコンテストに応募されたのはなぜですか? きっかけや経緯を教えてください。

学校の課題として夏期休暇は作文が課されていました。いくつか応募先はあったのですが、国際問題をテーマにした文章を書きたかったので、以前から気になっていたJICAさんの方に応募させていただきました。

Q. エッセイで一番表現したかったのはどんなことですか?

水は生きていく上で必ず必要です。同じく、トイレもなくてはならないものです。適切なトイレがなくては、特に女性は心理的にも悪影響がでます。

世界トップクラスのトイレを持つ私たち日本人だからこそ、適切なトイレを利用出来ない人々の元へ、トイレ技術を届け、普及活動により力を入れていくべきだという事を伝えたいと思いました。

Q. エッセイ執筆の過程で苦労したことや、工夫したことがあれば教えてください。

最初はまとまりのない文章になったり、実体験が書かれていない文章になっていました。

また、自分の場合は、実際に途上国へ行ったり、国際的なプログラムに参加したことがなかったので、その点は苦労しました。しかし、トイレ掃除という日課やトイレの故障というアクシデントが、トイレ問題に自分をより強く向き合わせていた事に気づき、身近な実体験として取り入れました。

また、最後は問いかけで終わるのではなく、問いかけをした後に初めの部分と関連させた文章で終わらせるようにしました。

Q. 執筆してよかったと思うことがあれば、教えてください。

文章にすることで、よりトイレ問題に対する意識が強まったのでとても良かったです。また、普段あまり意識してない身近な体験にも、国際問題を考える大きなきっかけが隠されている事を改めて感じられました。

Q. 次回のコンテストの応募を考えている生徒に向けて、テーマの決め方や、文章の書き方のアドバイスをお願いします。

自分の実体験やそれらを通して自分が強く感じた事、他の人にも提起したい事が書けるテーマを選ぶべきだと思います。

文章の書き方に関しては、初めの部分と終わりの部分を上手く繋げてみたり、まとまりのある文章を意識すると、より良い文章に繋がると思います。

Q. あなたのこれからの目標や夢があれば教えてください。国際協力に何らかの形でかかわりたいと思っているようでしたら、そのかかわり方も教えてください。

国際会議で、貧困問題、特にトイレ問題といった水問題について議論する職に就き、解決へと向かう良い案を生み出せる人になりたいです。

まだ海外に行った経験がないので、実際に貧困国に足を踏み入れて、現地の状況を自分の目で確かめたいと思います。