東京情報大学 看護学部は、2017年4月にできた学部。今の4年生が第1期生であり、来春初めての卒業生となる。看護学科の土田彩華さん(茨城県立下館第一高校出身)もその一人だ。彼女に、自身の4年間と卒業後の進路を聞くシリーズ企画。2年生になった土田さんは学外でも初めての体験をしたという。

【第1回】土田さんが看護の道を選んだ理由や、1年次の実習のエピソードはこちらから!

 

現場での実習が本格化

2年生になると、病院や老人ホームでの実習が本格的に始まります。私は千葉県内の2箇所の総合病院で、それぞれ2週間ずつ実習を経験しました。

後で同じ看護学部の友だちに聞くと、同じ高齢者さんのいる現場での実習でも、病院と福祉施設(特別養護老人ホームなど)では、内容が全然違います。福祉施設の高齢者の方々は、困難があっても自分で生活ができるので、実習内容も一緒に歌を歌ったり、何かの作業を一緒にしたり。私が行った病院では、けがの処置や注射、点滴の交換などの医療的ケアが中心でした。

実習生である私たちが実際に処置をするわけではありませんが、病院の先輩看護師さんとともに、患者さんの看護計画を考えたり、指導者さんとペアを組んで排泄ケアやおむつ交換を実施します。

1年生の時のように看護師さんの後ろについて回る、いわゆる「シャドウイング」の実習とは全然違うことに驚いたのを覚えています。それまで授業で知識として学んできたことも、実際にその場で自分がやるとなったら難しいものです。

また、同じ処置でも病院によってやり方が違うということも知りました。そのうえ患者さんの状態も人によって、日によって変わっていきます。このような現場での対応の際に、自分が学んできたことを適応させていくことの大切さを学びました。

戸惑うことはもちろんありましたが、そういうときは指導者さんから丁寧に教えていただいたので、少しずつ「こういう風にやればいいんだ」と解決していくことができましたね。

 

もっと看護を知りたくなったら。東京情報大学 看護学部の詳細はこちらで!

 

東北のボランティアツアーに参加し、災害看護を学ぶ

授業以外で印象深かったできごとは、夏休みに東北のボランティアツアーに参加したことです。2011年の東日本大震災のとき、私は小学生。親せきが宮城県に住んでいたり、身内が関わっていましたが、震災以降行ったことがなかったんです。そういうこともあって、ボランティア募集の告知を見たときに、積極的にツアーに参加しました。

現地では被災された方の話を聞いたり、仮設住宅に住んでいる高齢者の方のお話を聞いたり、マッサージなどのケアも行いながらたくさんの話をお聞きしました。大学でも4年生で「災害看護」という授業はありますが、実際に現地に行った経験は大きいです。2年生の時に初めて行って、3年生の夏休みでも同じボランティアツアーに行きました。

現地に行ってみて学んだことはたくさんあります。もちろん当時の苦しさを抱えている人と話すことで少しでもストレスを軽減したり、看護の学びの一環ということも大きかったですが、災害が多い日本で、今後もし自分が災害の現場に居合わせた時に、どういう行動を取ったらいいのか、また被災してしまった方がどんなことを求めるのかということが少しわかりましたし、自分の身を守るための準備が必要だということも、学ぶことができたと思います。第3回に続く

【大学案内・学部紹介パンフ】東京情報大学の資料請求ページ

提供:東京情報大学