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将来は「子どもと女性の権利を守ること」に取り組みたい。吉村 咲子さんはそう思うようになった幼少期を過ごしたフィリピンで出来事と、現在の思いをエッセイに記しました。

2019年度 優秀賞 吉村 咲子さん(北海道札幌国際情報高等学校 1年)

Q. エッセイコンテストに応募されたのはなぜですか? きっかけや経緯を教えてください。

留学プログラムの面接のために、北海道庁へ行ったとき、エッセイコンテストのポスターを見つけたことが、はじまりです。もともと英語や海外の文化や人々に興味があったので、「世界の未来・私たちからできること」というテーマにとても惹かれました。また、受賞者には海外研修があるという点にもとても魅力を感じました。

Q. エッセイで一番表現したかったのはどんなことですか?

私たちの住む世界は、お金で解決されるものなんて限られていて、それ以上に大切なもの、人からしか生まれないものがたくさんある、ということです。”心の栄養”の重要さに気が付いてほしいという思いがとてもありました。

Q. エッセイ執筆の過程で苦労したことや、工夫したことがあれば教えてください。

苦労したことは正直ありません。自分の思いが溢れるままに筆を走らせました。工夫したことは、文章の流れと、段落ごとの内容です。どのように書き表すと一番私の思いと熱意が伝わるか、という点をとても大切にしました。また、段落の流れが、読み手の興味をひくかひかないかが決まると思うので、段落の順序も大切にしました。

Q. 執筆してよかったと思うことがあれば、教えてください。

エッセイコンテストは、私自身の気持ち・考えを文字に書き起こす、素晴らしい機会を与えてくれました。今まで心のどこかに隠れていたことを、見つめて、考えるチャンスを与えてくれたことにとても感謝していて、私にとって意味のある、機長な時間でした。

Q. 次回のコンテストの応募を考えている生徒に向けて、テーマの決め方や、文章の書き方のアドバイスをお願いします。

カッコいい文章や、美しい文章を書くことが大切なのではなく、自分の気持ちを思うままに書き表すことがとても大切です。今世界で起きている問題や、それに対する自分自身の意識をより具体的に熱く語ることが鍵になると思います。思っていることをそのまま表してみてください。口語でも構いません。あなたの熱意が込められる方法が一番魅力ある文章になります。心に秘めているもの、すべて表してみてください。

Q. あなたのこれからの目標や夢があれば教えてください。国際協力に何らかの形でかかわりたいと思っているようでしたら、そのかかわり方も教えてください。

 私の将来やりたいことはたくさんあります。その中で、今一番に取り組みたいことは、「子どもと女性の権利を守ること」です。子どもは、生まれてくる家庭を選ぶなんてことはできません。教育が受けられる環境に生まれる子、そうではない子、両親がそろっている子、そうではい子、多種多様です。私は、すべての子に、自分の存在価値を感じてほしいと強く願います。自分で命を絶ってほしくない、そう願います。そのために私は、子どもの精神面でのサポートを行いたいです。また、世界に羽ばたく力を十分に秘めている子どもたちの小さな芽を育てたいです。世界に興味があっても、それを追求する環境と教育がなければ、実現は難しいです。それらのサポートを行いたいです。

 そして、女性の精神面のサポートにも力を注ぎたいです。近年、望まない妊娠をする人が増えている傾向にあります。妊娠しなければいいだけなのにと思う人は、たくさんいると思います。もちろん私もそう思いますが、彼女らは”孤独”や”寂しさ”、金銭面から、妊娠につながってしまうのだと思うのです。彼女らに心のよりどころとなるコミュニティーや、心の内を話せる場所を提供したいです。