
きめ濃やかな指導に定評がある淑徳大学短期大学部こども学科。高校までの“クラス”のような役割ももつゼミナールでは、担当教授が学生ひとりひとりの進路の実現を親身にサポートしてくれる。また、学科長でもある長谷部比呂美先生のところには、卒業生有志が時々集まり、保育に関する勉強会を開催。卒業生の一人で保育士の坂本舞さんと長谷部先生に、思い出を語ってもらった。
坂本 淑徳短大在学中は、先生方や学生支援センターの方たちがとにかく親身にサポートしてくださり、振り返ると感謝しかありません。私の場合、入学時から公立の保育園に勤めたいと考えていたため、実習も希望通り公立保育園に行かせていただきました。また、なかなか自分だけでは勉強するのが難しい公務員試験対策でも、長谷部先生には本当にお世話になりました。
長谷部 坂本さんが受験した自治体のエントリーシートは、かなり詳しく書き込まなければならないものでしたね。坂本さんが一生懸命書いてきて、どうまとめていいかわからないところはふたりで考えました。
坂本 何度も繰り返し見ていただきました。
長谷部 公立保育園に勤務している卒業生に研究室に来てもらって、全ての授業が終わった6時過ぎから、公立志望の皆で一緒に面接試験について話してもらったこともありましたね。毎年、公立保育士をめざす学生たちがいて、卒業後もゼミ生同士のつながりができていくのも心強いことです。
坂本 公務員試験の勉強をしなければならない時期が実習と重なったり、結果を待っている間に就職活動ができないのが不安だったり……先生にはたくさん話を聞いていただきました。
長谷部 アドバイスというより、一緒に悩んだり、ハラハラしたり……。
坂本 保育の現場では、授業で勉強したことがとても生きています。長谷部先生の発達心理学の授業では発達障害についても学びました。いま現場に常に「気になる子ども」がいるなか、授業で学んださまざまな事例を思い出し、自分なりに試行錯誤しながら子どもに関わる毎日です。もっともっと勉強したかったなと思っています。
長谷部 卒業年度をこえてゼミ生有志が集まって、ときどき勉強会をしていますが、それぞれの担任クラスの子どもの様子を、発達や教育心理の知見とも照らしながら語り合ったりして、毎回2、3時間あっという間にたってしまいます。それぞれたくさんの課題を持っているというのは、保育に真剣に取り組んでいる証拠ですよね。みんなもっと学生時代に勉強したかったと言っています。
坂本 今は保育に関するさまざまな研修会にできるだけ参加するようにしています。
長谷部 卒業までの2年間で学べることは限られています。坂本さんのように学ぶ姿勢を身につけ、卒業後も研鑽を続けることがとても大切だと思います。
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