「創作活動って興味はあるけど、何をしたら良いかわからない…」そんな方に必見!創作活動のポイントを、俳句の部・審査員の堀本先生に伺いました。

★応募に関する情報は、応募概要ページ でご確認ください。

★受賞作品を読んでみよう  短篇小説の部 ・ 現代詩の部 ・ 短歌の部 ・ 俳句の部

 

 

 審査のポイント

俳句を審査する上でいろいろなポイントがありますが、まず自分の心がこもっているかが大切です。心のない、言葉だけの俳句は読み手の胸を打ちません。似たような発想の俳句作りはできるだけ避けて、オリジナリティのある作品を目指しましょう。あとは一句のリズムも大切です。リズムの悪い句はだいたい内容も伝わりづらいことが多い。五七五の響きを活かした、リズムの良い作品を期待します。これは基本的なことですが、誤字脱字や文法の間違いはそれだけで減点になり、入選は難しくなるので最後まで推敲しましょう。

創作時のアドバイス

これまでの応募作品の一部では、五七五で詠まれた句にはなっていますが、季語がなかったり、季語が多すぎたりする作品がけっこうありました。それは季語の存在を知らないか、意識せずに俳句作りをしているからだろうと思います。季語がない句は無季俳句といいます。一句に季語が二つ以上入ることを季重なりといいます。初心者の句では、だいたいどちらも成功しません。まず「俳句歳時記」で季語を調べ、どんな意味なのかを把握したうえで、一句に一つの季語を活かすことを目指しましょう。もちろん無季俳句も季重なりの句も禁止ではありませんが、よほどそのようにする意味合いが必然でないと、一句として成立しづらいでしょう。一句のなかで、季語は要であり、いのちであり、大事であることを覚えておいてほしいと思います。

【 堀本 裕樹・ほりもと ゆうき 】
 
俳人。1974年和歌山県生まれ。俳句結社「蒼海」主宰。俳人協会幹事。國學院大學卒。第2回北斗賞、第36回俳人協会新人賞受賞。二松學舎大学非常勤講師。2022年度「NHK俳句」選者。著書に句集「熊野曼陀羅』(文學の森)、句集「一粟』(駿河台出版社)、芸人・又吉直樹との共著『芸人と俳人』(集英社文庫)、『俳句の図書室」(角川文庫)、『海辺の俳人』(幻冬舎)、『才人と俳人 俳句交換句ッ記』(集英社)、絵本『ことちゃんとこねこ』(ほるぷ出版)などがある。

 

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