第28回 短歌の部 受賞者インタビュー

最優秀賞  『あと一つどんな球でもつかみ取る仲間が必死に投げてきたから』

福岡・西日本短期大学附属高等学校  川畑 陽平さん

 
 

 

―受賞した感想を教えてください。

 このような大きな賞をいただき、ありがとうございました。短歌で最優秀賞をいただいたことを先生から聞いた時はとても驚きました。

 

―このコンテストに応募しようと思った理由を教えてください。

 私の学校の硬式野球部は短歌や俳句を詠む創作活動を普段から行っているため、応募いたしました。

 

―受賞作品が生まれたきっかけ、作品に込めた思いを教えてください。

 野球はチーム全員で一つのアウトを取るスポーツで、決してグラウンドにいる9人だけがやっているわけではありません。グラウンドの9人がチームの代表として試合をするにあたって、練習や体のケアをメンバーに入っていない部員が毎日サポートして試合に臨んでいます。「仲間が必死に投げてきたから亅というのは、ピッチャーがここまで踏ん張ってきたからという意味ですが、アウト一つを取るまでにさまざまなドラマがあるということをこの短歌で表現しました。

 

―受賞作品の創作にあたって、工夫したこと、苦労したこと、楽しかったことをそれぞれ教えてください。

 短歌は素直な気持ちをそのまま詠むことができるので、私自身が抱いた素直な思いを表現するように心がけました。 自分の思いを31音にまとめることに苦労しました。

 

―受賞作品の創作を通して、得たことや成長したことを教えてください。

 自分が打ち込んでいる野球のことを短歌にすることで、仲間の存在がいかに大切であるかということをあらためて痛感しました。仲間が私自身を成長させてくれたことに気づくことができたということが、私の成長だと思います。

 

―創作活動は日頃から行っていますか?

 はい。

 

―創作活動の魅力はどんなところですか?

 創作活動の魅力は一期一会の瞬間やその心情を書き留めることで、その大切な時を忘れずに覚えていられるところです。

 

―創作のこだわりやポイントを教えてください。

 創作のこだわりは思ったことを飾らずに書くことです。短歌を創作する時は、美辞麗句で整えることに重きを置いていません。

 

―創作活動に興味がある人、始めようとしている人へアドバイスをお願いします。

 国語があまり得意ではない僕にも詠むことができるので、気軽に始めてみてください。 

 

★応募に関する情報は、応募概要ページでご確認ください。

<応募者必見> 
★受賞作品を読んでみよう
  短篇小説の部 ・ 現代詩の部 ・ 短歌の部 ・ 俳句の部
 
審査員を務める 田中章義先生からの一言アドバイス