2024年4月に2つ同時に誕生する千葉工業大学の新学部「情報変革科学部」と「未来変革科学部」。WEB3.0やAI、DX、メタバース……。近年注目される最新のデジタル領域を学ぶことができ、単なるIT技術者ではなく、社会をより良くしていくための人材を育成することが学部新設の目的だ。それぞれの学部・学科の先生に高校生記者が取材。連載として2学部の魅力に迫った。
情報科学と社会科学の融合
『ビット』というデジタル情報の概念(単位)が生まれてから70年あまり。研究分野としては比較的まだ歴史の浅い情報・社会科学という学問において、千葉工業大学はいち早く今後のその可能性と重要性に着目し、1997年には日本初の情報ネットワーク分野における学科を開設した。
今では車や冷蔵庫、掃除機までもがインターネットに接続でき、スマートフォン1つですべてを動かせる時代。しかし、こうした多機能化や高機能化は、利便性における欲求を麻痺させるものでもある。利便性だけで人が動く時代は終わりを迎えようとしている。
これからの情報・社会科学は、法的・技術的・経済的・文化的な変容を調整、統合する反領域の開発が必要となる。つまり、“領域間の空白”が新たな未来の社会システムを創り出すのだ。どちらか一方だけではない、情報科学と社会科学の融合的思考の必要性から、千葉工業大学では2024年4月より新たな2学部が誕生する。
情報変革科学部
最先端のサイバー×フィジカル社会を支える、情報工学の基盤技術や応用技術について、ハードウェアとソフトウェアの両面からアプローチし、変化の激しい世界でのICT(情報通信技術)を設計・開発できる人材を育成する。
情報変革科学部 先生のインタビュー記事はこちら
- 体温や血圧のように脳の活動を数値化 病気の診断や治療をサポートする
- 本人も気づかないような状態や思いを認識し、支援する「気の利いた」AIを研究
- ゲームで人間とAIが対決したら? 学習し成長していくAIを研究中
未来変革科学部
複雑な数理的思考やデータサイエンスのスキルが求められる、経営工学や社会デザインの分野において、いまや不可欠となった情報処理のテクノロジーを有機的に活用し、DX化の推進など実践力と即戦力を持った人材を育成する。
未来変革科学部 先生のインタビュー記事はこちら
駅からのアクセス抜群の2つのキャンパス
千葉工業大学は、1・2年生は新習志野キャンパス、3・4年生は津田沼キャンパスで学ぶ。入学後にはプレースメントテストを実施しクラス分けを行い、個々の学生の習熟度レベルに合わせて基礎固めができるため、専門科目へとスムーズに移行できるサポート体制が整っていて、充実した大学4年間が期待できる。
キャンパス紹介(津田沼)
3・4年生と大学院生の学びの場である津田沼キャンパスでは、講義棟をはじめ、最先端の設備を誇る実験室や研究室、演習室などが建ち並ぶキャンパスだ。JR「津田沼」駅から連絡歩道橋を使って徒歩1分という駅近なので、比較的、遠くからでも通学しやすいのが特徴だ。
キャンパス紹介(新習志野)ショート動画
1・2年生が学ぶ新習志野キャンパスは、幕張メッセやハイテク産業の企業が集中する「幕張新都心」に隣接している。“環境と人にやさしい”キャンパスをめざし、キャンパスの緑化やテクノロジーを駆使した施設・設備がそろっていて、学生がくつろげる場も考慮されている。
提供:千葉工業大学