2023年度大学入学共通テスト受験者を対象とした河合塾の共通テストリサーチの結果から、注目私立大学の志望動向を探った。

私立大の志望動向についての河合塾の分析

共通テストリサーチで、志望する私立大を記入したのは99%。河合塾によると難関大志向が鮮明という。早稲田大は前年比128%。教育学部で23年度入試から共通テストを利用する入試を新たに始めるため大きく増やした。

上智大、中央大、明治大、同志社大、立命館大、関西学院大なども志望者が増えている。青山学院大は、前年に大きく出願者を増やした反動で減っているという。

上智大は、新設した共通テスト3教科型入試に志望者が集まっている。立教大は、学科から新たに学部になるスポーツウエルネス学部の志望者が増え、大学全体でも人気が上がっている。中央大は、キャンパスを都心に移転する法学部の志望者が増えている。立命館大は、共通テスト3教科型入試を新たに実施し、志望者を増やしている。

私立大の志望動向についての河合塾の分析

大学の難易度別にみると、難関大ほど志望者を増やしており、共通テストのボーダー得点率の低い大学は減らしている。河合塾では「私立大の共通テスト離れの一端がみられる。共通テストは国公立大と難関私立大向けの試験になっていくと予想される」と話している。