全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)は、2022年に大学に入学した学生の保護者に、受験や入学にかかった費用などをアンケートした結果を公表した。受験料は、国公立大入学者、私立大入学者とも10万円を超えた。

国公私立134大学の2022年の新入生の保護者の一部に調査票を送り、2万391人がインターネットで回答した。回答率は27%だった。

平均3.3学部を受験

調査結果によると、受験学部数は3.3学部と、前年(3.4学部)から横ばいだった。

受験料や願書取り寄せなど「出願をするためにかかった費用」は、平均12万4700円。国公立大入学者は11万5000円、私立大入学者は13万7800円だった。

一般選抜受験生の受験料支出は15万円超

そのうち多くを占める受験料は平均11万9000円。入試形態別にみると一般選抜受験生は15万6300円、学校推薦型や総合型など一般選抜以外で合格を決めた受験生は5万3600円と大きな差があった。推薦などの受験生は受験回数が少なくすんでいるためとみられる。

交通費・宿泊費は平均6万円弱

試験会場への交通費や宿泊費など、「受験のための費用」は、平均5万9200円。ただ、自宅生は平均3万1000円だったのに対し、下宿生は平均8万300円。下宿生は、受験も遠方から泊りがけというケースが多く、負担が大きい。

費用面で「予定と違って困ったこと」として、保護者の28%が「受験料が増えた」ことを、17%が「交通費や宿泊費が増えた」ことを挙げた。予定以上に出願校数が増えるケースも少なくないようだ。