暗記が苦手な私にとって、歴史は大の不得意教科でした。特に仏像や戦の内容には苦戦しました。そんな私が、高校生になって楽しみながら覚えられるようになった勉強法を紹介します。この方法で、真ん中ぐらいだった成績が学年3位まで上がり、模試の偏差値が10上がりました!(高校生記者・りこ=3年)

1、仏像のチャームポイントを探してイラストに

日本史や歴史は「文化史」攻略もポイントですよね。例えば、日本史の仏像。種類が多い上に、そっくりなものがあるため、覚えるのが大変です。文化財の名前を覚えるとき、資料集の写真を確認するだけでは記憶に残りにくいです。

そこで、イラストを描いてみましょう! しっかり描く必要は全くありません。イラストの上手、下手も気にしないでください。よく見て、自分の手で描くことが重要です。すると、それぞれの特徴的な部分が見えてくるはずです。

例えば「広隆寺半跏思惟像」「中宮寺半跏思惟像」はとてもよく似ていますよね。ですが、描いてみると、広隆寺の半跏思惟像は頭に「広いお皿」のようなものがのっており、中宮寺の半跏思惟像は頭に「ボールのようなものが2つ」のっているのがわかります。これで、仏像のチャームポイントを見つけることができました。

(左)広隆寺半跏思惟像、(右)中宮寺半跏思惟像のイラスト

このように、ただ写真を見るのではなく、描いてみることで記憶に残りやすくなります。

2、「戦」「事件」の経緯理解にも使える

戦や事件もイラストでまとめてみると、内容を整理しやすくなります。これもまた、丁寧に上手に描く必要はありません。

二所朝廷のイラスト。それぞれの表情がポイント

イラストを描くときに、その戦や事件の「流れ」と人物の「感情」を意識しながら書いています。「流れ」は、矢印を使って描くとわかりやすいです。

人物の「感情」は、その戦や事件がなぜ起こったのか、誰が有利、不利な立場にいるのかなど、より深くその内容について知ることができます。

寧波の乱のイラスト。三つどもえ対決をイラストで表現

私は、人物を表す棒人間の顔に自分なりに表情を考えて描いています。