東京情報大学 看護学部は、2017年4月にできた学部。今の4年生が第1期生であり、来春初めての卒業生となる。看護学科の土田彩華さん(茨城県立下館第一高校出身)もその一人だ。彼女に、自身の4年間と卒業後の進路を聞くシリーズ企画。4年生になった今は、国家試験に向けた勉強を続けている彼女の声をお届けする。
【第1回】土田さんが看護の道を選んだ理由や、1年次の実習のエピソードはこちらから!
【第2回】実習が始まり、東北ボランティアツアーにも参加。2年次のエピソードはこちらから!
【第3回】毎日実習が続くハードな日々。将来の展望も見え始め…。3年次のエピソードはこちらから!
「総仕上げの1年」のはずが、突然のコロナ禍で…
4年生では、3年生までで見てきたさまざまな領域から自分が興味のある分野に絞り込んで、ゼミに所属し、卒業論文の執筆に入ります。実習も同様に、これまでの学びを応用した「統合実習」が予定されていました。
だけど、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、予定されていた内容は大きく変わることに…。ゼミもオンライン授業になりましたし、実習も実際の看護師さんが訪問看護で訪れるお宅に許可を頂き、ビデオをつないで、私たちはモニターで見学ということになりました。
ただ、オンラインによる実習は、良かったこともありました。それは、利用者さんの自然体の姿を見ることができたこと。じつはそのお宅には、小児看護のボランティアとして行ったことがあったんです。そのときは、学生である私が訪問するということで、利用者さんやご家族に緊張した感じがありましたが、オンライン越しの実習の際は、いつも来ている看護師さんふくめていつものメンバーということで、お子さんご本人も元気でしたし、「いつもの雰囲気」を見ることができました。それを知ることができたのはオンラインならではだったと思います。
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国家試験に向けて猛勉強中!
今(2020年11月時点)は、少し学校にも入れるようになっていて、2月に実施される看護師国家試験に向けた勉強を続けています。
アルバイトが無い日で大学に入れるときは、朝10時から夕方17時すぎまで7~8時間程度勉強したり、同じ学部の仲のいい友だちと自宅でオンラインでつなぎながらやったりしています。
1人で集中して勉強したいときもあるし、そばに友だちがいることを感じながらしたいときもあるんです。オンラインをつなぎっぱなしにして、それぞれ自分の勉強をしながら、「どのくらいまで進んだ?」とか時折聞いてみたり、突然問題を出しあったり。つながりながら、のほうが自分はやる気が出て良いですね。
大学受験勉強との違い
そういうわけで、今は大学受験の時のように勉強の日々を送っていますが、看護という自分が興味がある分野の勉強、という点が高校時代とは違いますね。やっぱり大学受験は教科が多いじゃないですか。幅広い教科のそれぞれの点数を上げていかないといけないのは自分にとっては重かったのですが、今はこれまで実習で体験したことも含め、4年間学んできたことがあるので、頭にも入ってきやすいと感じています。
4月からは、東京都内の病院で就職が決まっています。インターンシップも今年は中止になることが多かったのですが、就職先の病院には幸運にも見学に行くことができて、きれいだし、雰囲気も良くて、すぐに決めました。卒業論文のテーマは小児看護でしたが、3年生の時にさまざまな領域を知る中で、急性期の看護に強い興味を持ちました。心電図を読むのも好きですし、心臓血管外科や循環器などの病棟に行きたいと思っています。
将来なりたい看護師像
将来的には、大学が力を入れている地域看護が頭にあります。訪問看護や在宅看護ですね。病院看護師として技術や知識、経験を身につけた後で、地域で訪問看護師として働きたいと考えています。だけど、「保健師の資格を活かして働くのもいいな」とか、何か専門性を持った看護師になっていきたい、という思いもあります。これまでのように、興味を持った事にチャレンジして、それを追求していきたい。学び続けるということは忘れたくないですね。
4年間を振り返って
東京情報大学の看護学部で本当に良かったと思うのは、付属の病院がなかったことです。附属病院がある看護学部だと、そこでの実習が中心になりがちですが、私たちの場合は4年間でいろいろな病院を知ることができました。まったく知らない先輩スタッフの中で実習を受けるのは新鮮ですし、それぞれの病院の雰囲気を実習を通して知ることができます。就職活動の時期には、「自分にはこういう病院がいいな」というのがわかってくるようになりました。
先生方との距離が近いのも特徴です。看護学部棟にいると先生の方から「最近どう?」「(国家試験の)勉強進んでる?」とか、声をかけてくださいます。それがとても良かったですね。
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