オススメのアーティストを高校生記者のマリーナさんに教えてもらいました。

無責任に背中を押さず、寄り添ってくれる曲がいっぱい

Official髭男dism 

「ヒゲダン」の愛称で知られる4人組バンド Official髭男dism。メンバー同士で仲がよく、一人ひとりの個性もおもしろいです。飛ぶ鳥を落とす勢いでヒット曲を発表しています。今回は「曲」という面からヒゲダンの魅力をご紹介します。

言葉にならない感情を表現してくれる

彼らの音楽の魅力はまず、何といっても歌詞にあります。どの曲も深い共感を誘いつつ、メッセージが突き刺さります。

例えば、吹奏楽的な曲調で部活動・青春を連想させるイントロが印象的な「宿命」には『「大丈夫」や「頑張れ」って歌詞に苛立ってしまったそんな夜もあった』というフレーズがあります。

私は、完璧を求めるあまりに部活や勉強面で空回りを繰り返し、追い詰められていたことがありました。あのときは言葉にならなかった感情を、言葉にしてくれたような気がしました。

サビでは「奇跡じゃなくていい、美しくなくていい。生き甲斐ってやつが光輝くから」と歌い、「完璧でなくても全力で取り組むことが大切」というメッセージで前を向かせてくれます。無責任に背中を押すだけではなく、聴く人に寄り添いつつも大切なことに気づくきっかけをくれる。それが必然的に次への一歩を踏む出す勇気になる。これがヒゲダンの曲が持つ力です。

曲のテーマ・ジャンルが豊富

音楽性・テーマ性という面でもヒゲダンはジャンルが豊富です。

「Pretender」は、かなわない恋をテーマに切ない心の叫びが聞こえるような印象です。対照的に「ノーダウト」は人生を楽しく、気楽に考えられるような曲。かと思えば「115万キロのフィルム」はカップル(夫婦)の何気ない日常の中にある愛をつづった曲で、「めざましテレビ」のテーマソング「HELLO」は、スカッと晴れた朝の通学路で聴きたくなるような爽やかさを持ち合わせています。

このように、聴く人の年代を問わずさまざまなシーンに合う曲があるので、「こんなときには、こんな曲が聴きたい」がかなうアーティストなのです。

あなたも彼らの音楽に心を浸してみてはいかがですか? 一度ハマったら抜け出せなくなるかもしれません。(高校生記者・マリーナ=2年)