のどが痛くなりやすい、イガイガするという人もいるだろう。耳鼻咽喉科が専門の松根彰志先生にのどの痛みを緩和する方法を聞いた。(野口涼)

Q. 何だかのどが痛いとき、症状を緩和するためにできることはありますか?

A. のどの乾燥を防ぐことが大切です。

のどの痛み、原因は口呼吸

口を開いて寝ていて、朝起きると喉が痛くなっていたということはないでしょうか。

のどの痛みの原因の多くは、口呼吸による喉の乾燥。鼻が詰まっていたら、しっかり治療して鼻呼吸ができるようにするのが一番です。

応急的な処置としては、寝る時にマスクをすると、自分の呼気である程度湿気を保つことができます。

うがいで喉の乾燥を防ぐ

喉の乾燥は、うがいで喉の湿度を上げることでも防ぐことができます。

うがいは温かい食塩水でするのが効果的。イソジンなどはかえって刺激になることがあるため、できるだけ薄めて使うようにします。

また、うがいはまず口をゆすいでから、1回15~20秒以上のガラガラうがいを3・4回するようにしましょう。

その他、のど飴なども唾液の分泌をうながし、乾燥を防ぎます。虫歯にならない程度になめるのもいいでしょう。

のどの症状は花粉症が原因の場合も

スギ花粉症により、のどのイガイガなどの不快な症状が出ているケースもあります。

アレルギー用の薬が有効なので、耳鼻咽喉科で相談してください。

まつね・しょうじ

日本医科大学耳鼻咽喉科教授。日本医科大学武蔵小杉病院耳鼻咽喉科部長。日本耳鼻咽喉科学会・日本気管食道科学会・日本アレルギー学会専門医。